2015年、姫野嶺逢氏監督脚本。映画?Vシネマ?
うーん。今まで見たののうちで、これが、うーん、・・・・・(^^;)(;´Д`)
映像が綺麗ではあったんだけどねえ、ストーリーがねえ。「宇田川町で待っててよ」もだけど・・・(^^;)あ、こっちのほうがドラマティックではあるかな。
写真の日付をみると7月くらいにGEOのレンタルで見たようなので、もうかなりまだらにしか記憶に残っていないけど、写真は割と撮っていた。
 
 
とある海岸の砂浜でプロのフォトグラファーの来夢(斎藤ヤスカ)は海をみつめていた。その海では、かつて母が入水自殺を図って亡くなっていたのだった。一応写真を撮って生活できてはいるが、なんだかいろんなことに虚しさを感じていた彼が佇んでいると、浜に置いていた彼のカメラをひょいと取り上げて、写真を撮る真似をして遊んでいる青年がいた。声をかけるとちゃんと返してくれたが、その彼にはなんだか透き通るような透明さがあって、来夢の心に残った。
 
彼(春人)は、南羽翔平くん。うん、確かに色白で綺麗。それに対しヤスカ君は今回日焼けしているけど、ますます歯並びが良くなっていて、(^^;)「愛の言霊」のころより年齢を重ねてるけど、より可愛い感じ。ヘアスタイルやメイクのためかな?この感じなら、「そして春風にささやいて」のときよりも、(歳はとったけど)高林泉に近いのに。(;^ω^)と思う。
 
 
そして数日後、来夢のスタジオに、どこかの社長から仕事の依頼が入る。仕事を紹介してくれるのは確か来夢の先輩?師匠?の奥さんで、どうやら来夢は奥さんと関係を持っていて、それで厚遇してもらっているようだ。その社長と言うのがまたどうもヤの字のつく人みたいで、自分のプロダクションのタレントをPRする写真を撮ってほしいという。そのタレントがなんと海で会った春人だった。なぜかは覚えていないが、春人に服を脱いでもらっての撮影となる。ダンスをする人らしく、ポーズをとる春人は、本当に白くて透けて消えていってしまいそうだ。
 
 
春人に惹かれていく来夢だが、いろいろと困難も待ち受けている。仕事を世話してくれる奥さんと切れたいのにうまくいかないこと。春人が実は病気の母親の治療費を稼ぐために売春をしているらしいこと。その元締めが例のヤ印の社長で、それだけでなくヤ印の相手もさせられているらしいこと。春人がそんなことまでする理由は、春人自身が病気でもう長くないことが分かっているからだった。(いやいやいやこの設定というか展開というか・・・・(-_-;))
 
ある日、春人がいなくなり、「売り」仲間から春人の居所をききだした来夢は、春人とヤ社長(相沢だったっけ?)がいる寝室に乗り込んで、春人を助け出そうとする。そのとき逆に社長に傷めつけられそうになるが、(あーやだあのピンクのビキニパンツを思い出した(-_-;))その社長を背後から例の奥さんが刃物で刺し、倒れた社長。この人たちの間にも確執があったらしい。そのまま春人を連れ逃げ出す来夢。
 
逃げてきた先は、冒頭の海のあるところ。宿をとってつかの間の愛の日々を過ごす二人。
春人の稼いだお金は母に送って。
 
 
えー、お白粉塗ってませんかねえ、南羽くんの体にも。貧血がひどい設定?ていうか人間というよりフェアリーみたいだわ。(;´∀`)
しかし春人にはもう時間が残されていないのだった。海に連れて行ってと頼む春人をあの海辺まで連れていく来夢。そして、来夢に寄り添って、静かに春人は息を引き取るのだった。
 
 
 
あれ、激しくdeja-vu(デジャビュ)が。(アクサンつけてませんが(^-^;)
「ミッドナイト・スワン」で、性別適合手術のミスと術後の処置をちゃんとしなかったことから、凪沙(草彅くん)は出血性貧血その他で死にそうな状態になって、それでも一果に頼み込んで海に連れてきてもらい、浜で静かに死んでいくのだ。
それを思い出して、この作品の監督は内田英治監督かと思っちゃった。でも、違うけど。
 
アマゾンなどで見ると、この作品の評価は総じては良くない。ストーリーのなんだか安っぽい感じと、演技がどうだとの批判はよくわかる。ただ映像がきれいなことと、主役の二人が魅力的なことは評価できるかな。
これはディレクターズカット版ということで、一本になっているけれど、初めは全編と後編に分けて45分程度のを2本にして発売したらしい。それを、レビュー欄に、こんなのにお金払うくらいなら震災に寄付したほうが良かった云々と書いてた人がいたが、違うんじゃないかな?それとこれとは別の気持ちで出費するべきでは?私なら、これも買った上で寄付もしなさいよ、と思う。そして、これをもう要らないと思うなら、中古で売ればいいじゃないと思う。
 
BLということで見てみたけど、でもやっぱりさ、愛の物語なのよね。ミッドナイト・スワンのように、社会の陽の当たらないほうに潜ってても、健気に生きている人たちのつかの間の魂のふれあいのドラマだと。その魂が昇華して天にのぼっていけたらいいな、と思うのよ。