久しぶりにホールコンサートにいった。

コロナのためミュージシャンや俳優たちが苦労しているので、文化庁が後援している事業らしい。当地で主催したのは老舗のジャズバーで、ハービー・ハンコックら海外からのビッグアーティストも来て演奏したことのあるお店。そこに県内企業と県内マスコミ各1社ずつ協賛してくれたらしい。

仕事が終わってからだと開演に間に合わないかなと思ってチケット買っていなかったが、数日前にまだたくさんチケット残ってるらしいよという話を聞き、ヒノテルがもしかしてもう(歳だから)来ないかもしれないという噂も聞いたので、ジャズバーに電話してチケットをとっておいてもらった。当日は、1時間早退して出かけた。帰りにコンサートに寄るため、黒いストンとしたロングでノースリーブのワンピースに袖付きにもなるショールとややごついネックレスをつけて出勤したので、朝出くわした同僚たちは、やや退いていたかも。(^^;)

 

ホールは、県産の木材が天井、壁、ステージ、座席とふんだんに使われた、小さめだけど音響効果の良いホール。パイプオルガンがステージ正面に作り付けられている。ここではむかーしMJQ(オールスターメンバーだったかどうかは記憶にない)のコンサートもあって、なんとこのときは太っ腹な青年会議所(確か)のおかげで幕間にシャンパンが飲めたと思う。(それなりのチケット代だったしな~。シャンパンつき、だったのかな?)(^^;)1杯で気持ちよく酔っぱらったけど。(;^ω^)これがバブルっていうことか。それが今のご時世では着席もひとつおきなのでぱらぱらしている。

まず今回は吉田美奈子さんと譚歌duo(金澤英明b、石井彰pf)の演奏から、小一時間。美奈子さんは今回、日本語の歌は歌わず、全部スローなブルースばかりを歌われ、いい声とピアノ&ウッドベースの演奏に、気持ちよく眠くなった。どうやら三つ前の列に歌の先生とご主人がいたようだが、先生もうとうとしてしまったらしい。「石井さんのピアノでこれが歌いたかった」、と私も大好きなムーン・リバーを披露してくれたが、まさか今までこの曲を歌わなかったってことはないだろうと思うんだけど。

休憩後に、日野皓正クインテットの演奏へ。ヒノテルは、今79歳なんだそうだが、おなかも出ておらず、太いベルトのバックルが似合ってるし、ずっとステージ上で立ってるし(それくらいは・・・か)、MCにマラカスなどのパーカッションにトランペットに、じっとしていない(十分お元気じゃん)。彼は今フロリダ在住なのだそうだが、昨年は全く仕事がなかったとのことで、しかたなく作曲ばかりしていたと。で、今年せっかく日本に仕事に来たのに、コンサートが次々と中止になったり延期になったりしていたそうだ。やっと今回ここに演奏に来られてうれしいと。こちらも嬉しいです(o^―^o)

 

ヒノテルのクインテットは、若いメンバーばかり。特にドラムスの高橋直希くんは、若干20歳なのになかなかカッコいいドラムを聞かせてくれた。将来が楽しみ。ヒノテルも、世界最高のドラマーは自分の亡き弟・元彦さんだけど、彼を次の元彦さんに育てたいと思っているそうだ。

クインテットはほかにギターの加藤一平くん、ピアノの高橋佑成くん(22歳・ヒノテルの例の世田谷ドリームジャズバンド出身・ビンタはされなかったって(;^_^A)、そしてベースのマーティー・ホロベック。マーティーは、どっかで聞いた名前・・・と風貌・・・と思ったら、Eテレ「ムジカ・ピッコリーノ」でオカモトショウがムジカ・ドクターを演じていたころシェフ役をやっていた人だった。

 

ほぼオリジナル曲を演奏し、最後に全員でセッション。吉田さんは今度はもっとアップテンポのI have to blues everyday(間違ってたらすみません)を歌った。最後のが一番よかったな。

ほんとは9時までだったのだろうけど、9時を回ってからの終了となり、満ち足りた気持ちで家路についた。

余談。途中でちょっと焦ったのは、足を組んで座っていると、ほんとは膝までしかないワンピのスリットなのに、全体がずり上がるからももがしっかり見えてしまっていたこと。(;´Д`)かなり時間がたってから気づいた。誰も私の脚なんて見ないだろうけど、なにせ一席おきだから見通しがよいのだった。(-_-;)相変わらずアホです。