カウントダウンフェスの三次予選ライブの練習に余念のないギヴンの面々。終わって、高校生の立夏と真冬は帰るが、秋彦は春樹に声をかけ、練習につきあってもらう。「なんだか楽しくなってきちゃって」と。でも終了したら早朝で、終電も始発もない。しかたなく缶ビール片手に歩いて帰る二人。その話の内容からは、雨月も同じ大学らしい。春樹は全くそれが秋彦の同居人だと気づいていないようだ。秋彦は雨月にはない春樹の寛容さと温かさに十分惹かれているのだが、品行方正にしている。(^^;)
 
秋彦は雨月の部屋へ行く。ここを出ていくと告げに。コーヒーを淹れてやり、「最近音楽が楽しいんだ。ずっとお前と対等でいるためにバイオリンを続けていたが、別れたいといわれてあてこすりのようにドラムを始めた。その時はクラシックより楽だと思っていたし、音楽への熱も冷めてた。でも、ここから出たい。出て、違う音楽をやってみたい。」というなり、雨月は「嫌だ!」といい、秋彦につかみかかる。「(秋彦)どうして?」「お前こそバイオリン捨てるのか?」
このあとどうなったかは、後で秋彦の顔をみれば一目瞭然。(;^ω^)
 
この日、予選ライブの初日で、秋彦は家(春樹のだけど)に携帯を忘れていったため連絡がつかない。ギヴンの出番は明日だからいいのだけど、秋彦以外の3人はライブを下見する。
真冬は春樹と二人になったときに尋ねる。「梶さんの事心配?」「一緒に住んでるんですよね?」「春樹さん、梶さんの事好きなんでしょ?」まあ真冬ってそういうことには敏感ねえ。^^;
春樹は焦って「俺ってそんなにわかりやすい?」「いや俺たち何もないから」「しばらくの間家に置いてるだけだし」「もう俺玉砕してるし、そんなんじゃないから」。
「ほんとにそれでいいんですか?」帰り道、ついさっきの真冬の声が春樹の胸に刺さる。「相手に求められてないんだから、しんどいよ」。
 
春樹が帰ると、また顔に傷をつくった秋彦が玄関の外にいた。「お帰り」。
「鍵忘れたの?」「持ってるけど」「その顔どうしたの?」「春樹、」「何?」「ただいま」。
(実はその言葉にぐっときた春樹、その表情はこれ。)
 

春樹は「いっとくけど、普通に俺怒ってるけど」まず一服してから、と換気扇の下で煙草に火をつけようとして、使い捨てライターを使うもなかなか火がつかない。「コンビニ行ってくる」するといつの間にか後ろにいた秋彦、「今行かないで。ここにいてくれ」。おお・・・。(´;ω;`)

 

 

そのころ立夏と真冬。帰りがけに寄った公園で、「みんな凄かったね」。明日はギヴンの出番。

いきなり真冬は立夏に寄り掛かる。「緊張してきちゃった」。「え、お前でも緊張すんの?」(立夏ったらなんていうことを!(@_@))「ちゃんと歌えるかなと思うと、怖いよ。」「伝えたい、わかってほしい‥‥欲がでてきちゃった。」とはにかむ真冬。可愛い。

 

「お前、変わったな。前は、バンド無理、何も考えてないし表現なんてできないってうじうじと・・・」と言いながら、はっと気づいた立夏。照れながら「おいで」

 

立夏の胸に飛び込む真冬。「大丈夫、お前が一番かっこいいよ。」「はい」「なんで敬語?」

 

翌日本番前。緊張しながら、秋彦は昨日の事を思い出す。「俺が音楽をやめれば全てうまくいくんじゃないか?」つい落としたスティックを、春樹が拾って頭をコンと叩く。「ほうら、情けない顔して」。ライブには、雨月も真冬の幼馴染の柊らも立夏のクラスメイトも、秋彦を好きな立夏の姉もタケちゃんらも来ていた。かなり「ためて」から、真冬が歌い始め演奏が始まる。「♬眠れなくても 夜はあける・・・♪」真冬が魂をこめて作った曲。それを聞きながらドラムをたたく秋彦には鳥肌の立つような感覚が。雨月の演奏を初めて聞いたときのようだ。俺は…音楽が好きだ!

雨月は思っていた。「ああ、前にライブを見た時、『こいつもなにか引き金があれば化けるのに』と感じたその予感を、ここで答え合わせしてくるか」。そして春樹を見て、「ああそう、その男なのか」。

・・・真冬が秋彦のいない部屋に訪ねてきたとき。雨月には特に友達もいないし、秋彦とのことをぽつぽつ物語った。帰ってくるかと思って、秋彦を待ってた。でも、その気持ちと同じくらい苦しい。終わってほしい。といってもこの部屋のものが全部なくなるのは嫌だな。二度と元に戻らなくても、遠くにいても、ひとつくらい残らないかな。音楽だけは残らないかな。

真冬は歌う、「大丈夫、きっとどこへでも行けるから」と思いを込めて。「届け!」・・・雨月の心には確かに届いたらしい。演奏が終わったら会場を後にする雨月。

秋彦は春樹に「俺ちょっと人を送ってくる。」といい、「いってらっしゃい」といわれ出ていく。

走って雨月を呼び止めるが「やだ、止まったら別れ話するんだろ」雨月の手を捕まえ、「俺はバイオリンが好きなんだ」「なんだそれ、別れ話じゃねえか」「そうだ、悪い。今までたくさん傷つけてごめん。ありがとう。」「応援してる。もうわかったから、放してくれ。」去っていく秋彦にふり返る雨月の顔。手を伸ばしてみたが、そのとき真冬の「大丈夫」という声を感じとどまる。「バイバイ、秋彦」。

 

三次予選ではギヴンは入賞を逃した。悔しかったが、業界の人を含めいろんな人が声をかけてくれた。秋彦は新しい住所を確保して春樹の家を出ていき、バイトもやめて大学でバイオリンの練習に励みつつ、ギヴンの練習も真面目にやっていた。春樹に対し親切になった。

それは誰の影響なんだろうと春樹は考えていた。春樹は時々いくつかのバンドのサポートをし場数を踏みながら、ギヴンのベースとして演奏していた。

 

上は、春樹と冬の街を歩く秋彦だが、上の巨大スクリーンにはバイオリンをひく雨月が映っている。

 

ある春の日、急に真冬に誘われて春樹はバイオリンのコンクールを聞きに行くが、そこに秋彦が出ていた。秋彦って、こんな人だったろうか。そこには自分の知らない秋彦がいて、いたたまれなくなった春樹は真冬に具合がよくないと断って会場を出る。花吹雪のベンチでぼうっとしていると、秋彦が来た。来るなら来るって言っといてくれよ、見つけて焦ったと秋彦。で、結果は?4位だった。それって、おめでとう?そうでも・・・。(;´∀`)

秋彦は、一大決心をして親に頼んで資金を出してもらい、今までちゃんと向き合ってこなかったバイオリンに真摯に取り組んでいたのだ。どれくらいの実力か試すためにコンクールにも出た。そしてそれらは、すべて「春樹に見合った男になりたい」との思いから始めたことだった。親切なのをよそよそしいと春樹は感じていたのだが。

そして、春樹に「触ってもいいですか?」と問う秋彦。うん、いいよと赦すと、ひしと春樹を抱き

しめて、「俺と付き合ってください。」涙をこぼしながらうなずく春樹。

 

 

「もうわかったから、うちへ帰ろう」二人で歩いていく先は春樹の家か。

ギヴンは、はじめ「バンド内で恋愛は禁止」だったはずなのだが、完ぺきに二組できてしまったわね。^^;まあインスタグラムの投稿には気を付けて。

さすがに劇場版には見ごたえがあった。そして今回立夏の出番は全く少なかった。メインは、真冬をキューピッドにして、春樹と秋彦の中が進展して雨月も救われたみたい。

音楽面では真冬の成長が著しくて、今後オリジナル楽曲が増えることと彼らの成長が楽しみだ。