アニメのギヴンは、春夏秋冬の四人組がバンドを組んで、デビューライブで足掛かりをつかんだところで一旦終了した。多分今配信中の実写も全9話予定なのでそこまでか。原作は読んでいないがまだ連載中なので、そちらはずっと先を行っているかと思うが。

今回FODでギヴン劇場版が見放題になっていたので早速見た。

 

音楽に目覚めた真冬は、武者修行したいと秋彦(&雨月)からどっさり音源を借りてききまくり、雨月のコンサートにも秋彦と行く。雨月の心を揺さぶる演奏を聴いて、創作意欲をかき立てられる真冬。一方秋彦は、高校の時に雨月と出会ったがために自分のバイオリニストとしての自信と将来像に挫折を感じ、また彼と恋に落ちて人生が変わってしまった。それは雨月にとってもそうだった。二人は恋のために「甘やかされて腑抜けた(雨月)」「雨月の存在自体が苦しみだった(秋彦)」のだが、秋彦の両親が離婚して秋彦に帰る居場所がなくなった高3のときから同居している。しかし高校を卒業して演奏家として立たねばならなくなったとき、お互いの存在がお互いを追いつめていることに気づいて恋は終わった。なのに、離れることができずにいる。秋彦は春樹と同じ大学(音大?)のオケに入ってバイオリンを弾いてはいるし、春樹は大学院生。雨月はよくわからないけどソリストとして世界のコンサートに出演している。

 

雨月は真冬の歌を気に入っていて、真冬も新曲の相談をしに秋彦と言うより雨月のもとを訪れる。そこは半地下で(パラサイトじゃないよ(^^;))防音がしっかりしたコンクリうちっぱなしの家で、音を出すには最高なのだが、世の中から隔絶された感は否めない。

 

秋彦「なんだこの図?」起きてきたら真冬のできかけの曲を雨月がきいていた。
そのまま春樹と約束があると出かけた秋彦に、春樹は「置いてきたの?そんなテキトー放置でいいの?」と驚く。「同居人がいるからいい」と聴いて、「同居人?いたの?同居人?・・・」と、秋彦をひそかに想っている春樹は動揺。「真冬も立夏も天才肌なところがあって、秋彦は器用貧乏的(けなしてない)だが、自分は『おもクソ凡人枠』」だと嘆く春樹に秋彦は「お前は調停者枠だよ、誰からも求められる」「自分が思うよりモテるでしょ」。春樹「もててないわ!どこにも!」ヽ(`Д´)ノ
 
 

一方真冬は思っていた。わかったことが二つある。一つは、音で感情を共鳴させるやりかたがあるということ(雨月の演奏から)。そして、梶さんも俺と同じで、替えの利かない相手を好きになって、しかも失恋してるということ。( ノД`)

それはやはり雨月もそうで、秋彦を死ぬほど好きなのに、自分ではなくむこうから離れていくことを望んで、ときどき仕掛けるのだ。秋彦はまた帰る場所をなくし、顔にケンカの痕をつけて、春樹の家に「泊めて」と深夜やってくる。そこで春樹が元カノのバンドのサポートを求められていると知って、やきもちなんだろうが「お前俺の事好きなんだろ」とあからさまに迫る。春樹の長髪のお下げを掴み、「こんな髪の毛で女を抱けるのか?」とか(余計なお世話だが)言ってのしかかる。(お前に出会う前はそうだったんだよ)春樹は抵抗しながらも、何が原因かわからないものの秋彦の傷心を感じて、「なんでもしてあげる」と言うが、秋彦は「お前に言ってもどうにもならない、ゴメン」とおとなしくなる。えーっ、それ、もっと言っちゃダメなやつでしょ!?そして春樹の上に涙をこぼす。そんな悲しい顔しないでよ、と春樹の声も泣き声だ。

 

・・・・・なんで、お前(春樹)じゃないんだろう。・・・・雨月に追い出されるたび、恥ずかしいこと(女の家に行くとか)をしてねぐらを確保してきたが、なぜか春樹にだけはそれを知られたくなかった。

そしてその後、床に座って「全部俺が悪かった」という秋彦に、春樹は「謝ってほしいところ、そこじゃないから」「なんでもするって言ったし、最後はワカン(和姦?)だったし。」え~~~、しちゃいましたか?そうですか?いや、そこは描いてないからわかりませんが。(;´Д`)多分、してない。春樹は、「今夜は泊めてあげるから、朝になったら帰って。」と言い残して出ていく。

外で歩きながら泣く春樹。そりゃ、泣けるよね。

翌日、春樹はほかのバンドのタケちゃんの家に行き、タケちゃんに手伝ってもらって髪の毛を切りおとした。同じころ、秋彦はあちこちに春樹の居場所を尋ねるがつかまらず、捜索願?とビビっているところへ帰ってきた。春樹の髪!「失恋したから」と春樹。まだいたのと呆れられるが、行くところがないと頼み込んでまたおいてもらうことになった。

 

年末のカウントダウンフェスにアマチュア枠があって、それに出られる3次までの選考の2次をギヴンは突破した。練習にいくと、春樹の髪に立夏と真冬は驚く。にこやかな春樹だが、しかし、みんなの音が全然合わない。特にベースが。練習後春樹が一人でずんずん帰るところを秋彦が追いかける。「俺、要らなくね?才能あるやつらにはさまれて、辛いんだよ」という春樹に、秋彦は「当然だ、お前ずっと下をむいて演奏してたろう?顔を上げればちゃんと合うんだよ」「バンドは一人でやるものじゃない、お前が必要だっていつも俺言ってたろう」

春樹はやっぱり甘く、秋彦は「ヒモ力」、家事などヒモのスキルが高い。音を殺して同じ部屋でお互い別別に楽器の練習をしているが、一緒に暮らしていくうちにだんだん息もぴったりな演奏ができるようになっていった。ある晩、ベランダで二人は音に誘われて花火を見た。半地下の防音室では、花火大会があることすら気づかなかった、そのことに今さらながらにビビってるという秋彦。「同居してた人と花火見に行かなかったの?」「俺はセフレ兼ヒモだから。とっくに終わってたのに俺がぶらぶらぶら下がってただけ」「なんだ、その人の事めっちゃ好きなんじゃん」「好きだったよ。でも、もう苦しい」

 

 

「なあ、ここにおいといてくれてありがとう」「どういたしまして」

 

世の中から隔絶された「音楽だけは」の愛の巣から、秋彦は今普通の幸せのある世界に抜け出そうとしているのか。ちょっとまえ、タケちゃんに春樹は「音楽、楽しんでる?」ときかれ、答えられなかった。今はどうなのだろう。

 

いつも細かく書きすぎて申し訳ない。ネタバレご注意。でも実際見たほうが絶対いいからね。

(^^;)。