前回映画について書いたのは6月15日だった。

その後見たのは、「ザ・ファブル  殺さない殺し屋」、「ファーザー」、「夏への扉 キミのいる未来へ」、「るろうに剣心 the beginning」「東京リベンジャーズ」

 

ファブルは前作も面白かったし、今度も岡田准一の殺陣・・・じゃなかったアクションに期待して見た。ものすごいやり手の戦闘能力保持者なのに、「殺さずの戒」(剣心か?)で使わないなんてもったいない?(^^;)。でも殺さないから安心して見れるんだろうな。妹のフリをしている木村文乃も、きれいなのに大酒のみで腕っぷしが強くてカッコいい。そして岡田君は、表情も固いしめったににっこりしないのに、変なもので大笑いするし(いやそのセンス何なの?(;^ω^))、猫舌でふうふうしないと熱いものが食べられないし・・・そのへんのどんくささと、びしっとしたアクションとの間にあるギャップが面白い。

 

「ファーザー」は、先日のアカデミーでアンソニー・パーキンスが主演男優賞を過去最年長で受賞した作品なので見たかった。私の住んでいるところにはショッピングモールに入ったTOHOのシネコンがあるが、それ以外の映画館がどんどん廃業せざるを得なくなってきて、なかなか単館系の映画やどっさりとは客足の見込めない洋画なんかは上映されづらくなっていた。しかし、最近109系の映画館ができて(前からあって閉めていたのを引き継いでくれた)こんなのも見られるようになって、嬉しい。

内容は、認知症になって娘の言うことを理解したり記憶を整理したりできなくなっている父が、やがて施設に入るまでの物語だが、けっこう切実で身につまされる。同じ俳優が出てきてもその時その時で役柄が違うのは、父の受け止め方に沿って描かれているからで、そこを理解しないと「?」「?」になってしまうから注意が必要。それにしても、ちゃんと長いセリフも覚えて、しっかり演技しているアンソニー。さすがの実力だった。受賞するに相応しいと思った。

 

「夏への扉」もとても見たかった作品。山﨑賢人主演で予告編もわくわくしたし、もはやSFのレジェンドみたいな原作だから・・・。読んでないけど。(-_-;)私はSFの小説って、多分ほとんど読んでないと思う。周りには、海外のSFは(日本だとSF小説て少ないんじゃない?)翻訳して出版されるのが遅いからと、英文のまま取り寄せて読んでる強者もいたんだけど。(^^;)友人の友人だから少し親しくさせてもらっていた人だけど、六ケ所村に赴任してからずっと会ってない。元気かな~?ま、それはおいといて。

ロボット研究者の山﨑賢人は、研究成果を身近な人に裏切られ奪われて、共同経営していたロボット会社から追い出され、短時間のうちにいろいろと手を打って30年(だっけ?)の冷凍睡眠に入った。その冷凍睡眠って、その時代にはわりと気安く申しこめるようになっており、運営しているのも保険会社みたい。で、睡眠期間が終わったら未来の時代にまた生きなおすことができるのだ。はじめはその時代になれないからサポートロボットがつくが、それが藤木直人だった。藤木さん、ほんとにロボットに見えた。(;´Д`)お話はちゃんとどんでん返しが用意されているので、悔しいままでは終わらないからご安心を。

原作を読んでないけど、設定やエピソードを変えてリメイクされていないはずはないから、原作愛読者からはブーイングが出てるかもしれない。でも知らずに見ると(突っ込みはいれないことにして)十分面白かった。

 

 

「るろうに剣心 the beginning」。これは、シリーズすべての始まりのエピソードだから、これを見ないときまりがつかないと思って見た。内容は想像どおりだったけど。今までのド派手なアクションを期待してみると、期待からははずれるかも。普通の時代劇に近い。しかし、私はいいと思った。夫の復讐を心に期して剣心に近づいた巴(並んでいる人たちの左から4人目・有村架純)が、剣心に惹かれていく様子が切ない。剣心も、いつも刀を持ったまま座って寝ていたのに(すぐ戦えるようにね)、最後にあの寒そうな家で布団に寝ていたところを見てほろっとした。そんな小さな幸せもすぐ奪われてしまうのだけど。・・・でも、時系列的に一番あとの剣心は、不幸じゃないと思う。巴の墓参りに薫(中央左・武井咲)と行けるのだから。

 

 

最後、三日前にみた(今年映画館でみた映画の20本め)「東京リベンジャーズ」。原作もアニメも見てない。20時台の上映で、「竜とそばかすの姫」「唐人街探偵」とどれにするか迷って、とりあえずこれにした。もともと、「クローズ・ゼロ」みたいな、大勢が集団でケンカするような作品は好きじゃないので。(そんな風にあっさり括ってしまって、ファンの人には叱られそう)だけど、見たら面白かったんだな~、これが。(^^;)大ヒットしてるのもわかった。

過去にタイムリープして、そのたびに未来が少しずつ変わっていったら、予期しないあまりうれしくないひずみも出るんじゃないかなあと思ったり、結局ひなたを助けることができたのかなあ、成人してからの彼女が出てこないなあなんて思ったり。そういう突っ込みはまず我慢して、主人公のタケミチ(北村匠海)の、彼女や親友たちを助けたい一心で必死で絞り出す勇気と根性に声援を送りたい。戦うシーンでは、吉沢亮や山田裕貴のアクションがスカッとして楽しめた。ドラケンいいなあ。鈴木伸之はかなり嫌な役、よくやったなあ。(^^;)

 

最後に、映画館で見たこのリーフ。本編上映前にいつもうんざりするほど流される近日上映のトレーラーにもはさまれてなかったけど、上映するんだね。ふうん。私は主に国産のBL実写を見る人なんだけど・・・。(^^;) すごく人気のタイのBL作品。いや、わざわざ映画館に行く?うーん。どんな人が見に来るんだろーって、周りをお互いキョロキョロしちゃうかも。(^^;)

 

なーんか、黒沢・安達っぽい感じがするよね、やっぱり。(;´Д`A ```