青字は追加分です。(2022.4.17)
気づいたら、このシリーズがFOD配信で見られるのは今年の秋までだった。とはいえDVDを買う気にはまだなれない。それより原作本または大人になってからの二人を書いた本を買おうかどうか、ちょっと考えている。買うとたまっちゃうので借りて読みたいけど、こういうの図書館にはないだろうな。(;^ω^)DLしてもクラウドにたまることはたまるし。
俳優さんのうちタクミくんの浜尾京介くんはもう芸能界を去っているから、今の様子はわからない。渡辺大輔くんは舞台中心にしっかり俳優業を続けているようだ。浜尾君、タクミくんじゃないときはこんな感じ。え!雰囲気違うね。(もちろん右端の人)
さて、第3作は、「美貌のディテイル」なんでそんな題名なのかはわからないけど、原作にはそういう章があるみたい。「そして春風にささやいて」も「虹色の硝子」もそう,、章の名前。
今もなぜこの題名にしたかはわからないけど、美貌はギイの美貌のこと。タクミくんはギイの美貌のディテイル(細かな部分)のひとつひとつをもう全身で覚えてるんだなあ。(^^;)
今回は3年生になった新学期から。全寮制の男子校祠堂学院高校には、一度同室だった生徒とはもうその後は同室にならないという決まりがあるそうで、今度はタクミくんは270号で三洲新(みすあらた)君と同室になった。1階から4階の各階には、それぞれに階段長という(へ?フロア長じゃないの?)役職があって、その階の学生たちを統率し面倒を見る係であるかわりに、個室が与えられるそうだ。ギイは3階の階段長となり(誰が任命するんだろ、先生?。**最下段参照)300号の住人になった。
ところがギイの様子がおかしいと仲間内で懸念されはじめた。眼鏡をかけ髪を切って、態度も冷淡だと。春休み中はNYにいたギイと毎晩電話(折り畳み携帯)で話していたタクミくんなのに、ギイはなぜかほかの仲間だけでなく彼にとってもよそよそしかった。タクミくんはギイの部屋を訪ねて、しばらく距離を置こうと言われ、ケンカして帰ってくる。
その原因は、ギイの相棒ともいうべき冷静な赤池章三君(かれは全5作品で唯一同じ役柄で登場した滝口幸広くん)の推測では、新一年生の入寮予定者の名簿を見ると、大企業のトップの子息とか著名政治家の近親者とか、例年の学生よりも一段高いレベルの父兄を持った錚々たる学生たちが、祠堂学院始まって以来くらいの競争率を突破して入学してきたことがわかるから、これではないかという。つまり、彼らの目的は今年3年生になった大企業の御曹司ギイと今年中に近づいて縁を作ることで、それにタクミくんが巻き込まれてまたいじめの標的になるのをギイは避けたいのではないかと。
・・・いややっぱりライトノベルだわ。(^^;)などと言って馬鹿にしてはいけない。じゃあ自分にそれが書けるかと言えば、いろんな意味で書けないし。(;´∀`)
で、赤池君が言うには、ギイは一人でしょい込みすぎる、俺たちに相談してくれればみんなでギイの荷物を軽くしてやれるのに、と。(その辺はなかなかいいね。)ギイにとっても葉山と離れているのは相当きついはずだから、sosを出して来たら助けてやろうと。「もし出してこなかったら?」「そのときは強行突破して、ギイから荷物を奪って葉山にギイを返してやるよ」。実はタクミくんはギイに冷たくされて、いったん克服したはずの対人接触嫌悪症が再発してしまった。でも、今度は一人で懸命にガマンしているがギイはそれを知らず見舞いに来ない。
この回ではギイだけじゃなくてほかの友人たち、片倉君とか真行寺君とかもタクミくんを守ろうとしてくれる。あの神経質で笑わなくて人を拒絶していた(らしい)タクミくんが、今は笑顔でギイと寄り添い、普通に友人の中にいるから。タクミくんと同室になったニヒルな三洲くんもそう。三洲くんは天下無双の屈折率といわれ、ツンデレな子で(1学年下で三洲君にぞっこんな真行寺君をペットにしているが、デレはないかも(;^ω^))ギイが嫌いだと公言しているのに、ギイを訪ねて「葉山の変化に気づかないなんて恋人失格だ。」と忠告する。(案外三洲くんも人気があって、生徒会長になる。*)「お前が態度を変えないなら今度は俺が葉山の恐怖症を治す」と言われ、ギイは飛び出して猛然と走ってタクミくんを探す。デカいのでかなりの迫力。・・・いやそれはいいのだが、そこにいきなりかぶさってきた劇中歌「the otherside」あれは何なんでしょう?(^^;)なくてもいいけど。
去年二人で閉じ込められた音楽堂(そしてその時タクミくんに告白した)が解体されるというお知らせを見て、駆けつけるとタクミくんはそこで泣いていた。隣に座ってもいいかと尋ねるギイに頷く。やや離れて座り、そして、謝りあうギイとタクミくん。
タクミ君はしっかりと言う。「ギイの背負ってる荷物、僕にもくれよ。見くびらないでよギイ、うれしいことも悲しいこともつらいことも、いつだって分かち合いたいんだ。どんなに愛し合っていても、別々の人間だから、全く同じ考え方をすることはできない。でもそれだからこそ分かち合っていきたいんだ。・・・愛してるんだよ、ギイ。」
ギイは「タクミ、触ってもいいか」頬に手をあて、「嫌だったら突き飛ばしてもいいからな」とタクミくんにキスし、実際突き飛ばされて眼鏡が飛ぶが、剛腕なギイはタクミ君を抱きしめる。その腕の中で次第にタクミ君の荒く速い息が落ち着いていった。それからきれいなラブシーンに続くが、ギイがお願いがあるんだ、という。・・・俺たちがこれからずっと付き合っていくと、多くの人を欺かなきゃいけないだろう。でも俺はずっとお前と一緒にいたい。共犯者になってくれるか?タクミくんは、「うん、いいよ。共犯者になってあげる。」と応えるのだった。
この共犯と言う言い方、なんだか懐かしい。サガンの訳(たいてい朝吹登水子さん)には時々出てきたような気がするけどなあ・・・しばらく読んでないなあ。
*三洲は、自分の生い立ちに自分でちょっと疑問を抱いていて、そのせいかあまり甘えないし、他人に対しては礼儀正しくいつも静かな笑顔を湛えているから、特に大人(&先輩)受けがいい。でも真行寺に対してだけ本音が出ちゃうんだなあ。(^^;)
**あとで原作を読んでわかったけど、階段長は投票で選ばれる。新2,3年生による、言って見れば人気投票で、階段長と生徒会長や級長などの役職は兼任できないことになっている。ギイは2年のとき級長だったがこの年は階段長を選択(勤労高校生だしなあ、タクミと同室になれないなら個室のほうが便利だろう)。赤池は風紀委員長。ギイのほかに野沢雅貴(今回は斎藤ヤスカ君・下級生駒沢の彼氏)、吉沢道夫(高林泉の彼氏)、矢倉柾木(谷津宏海の彼氏)の4人が階段長に就任した。(^^;)(^^;)(^^;)