いったい今何が旬の曲なんだろうとわからなくなりはじめてずいぶん経つ。

ヒット曲がみなタイアップだったり(販売戦略が見え見えだとなあ(^^;))、配信主体だったり、アーティストがテレビの音楽番組に出なかったり。タイアップといっても、昨今のテレビCFには、結構昔の私にとっての懐メロ洋楽が使われることも多く(ロキシー・ミュージックのMore Than  ThisとかジャーニーのOpen Armsとか)、製作者が私と同じくらいの世代だから(?)と思っていたが、案外親にそれらの曲を聞かされて育ったその子供世代だったりするのかも。

 

音楽番組自体も、カヴァーズとか関ジャムとかは好きなのだが、ベスト10などの多かった昔の音楽番組のかたちとは違う切り取り方で紹介している。サブスクリプションで音楽をスマホで聞く人も増えているし、若い人はテレビなど見ないで動画を見るらしいし。

アーティストにとってはDLよりCDを買ってあげるのが一番いいんだろうけど。漫画家にとっては単行本を買ってあげることが一番、ね。中高年にとってはライナーノーツを読む楽しみやジャケ写を見る楽しみもあるから、CDを時々買っている。

 

そして最近、’70~’80年代の日本の「ニューミュージック」が海外で人気だそうだ。YouTubeとかにアップすれば世界中で見聞きできるからね。松原みきの「真夜中のドア」(カラオケでよく歌ってました)とか山下達郎の「Ride On Time」とか。あら懐かしい。(^^;)松原さん、惜しい人を・・・。しばたはつみさんやZARD、本田美奈子さんらにも、合掌。

 

とりあえず、米津玄師やあいみょんやヒゲ男、ゲス乙女、Alexandros、One OK Rock,エトセトラは知っている。なんとか今の音楽シーンについていけてるかな。でも彼らの曲を買うかといえばまた別物だけど。ヒットチャートを見れば、強いのはあとジャニーズ系と学芸会(46人いるようなグループ)。まあ馬鹿にしてるわけでもなくて、昔のアイドルよりも歌もダンスもすごく練習してると思う。それでも韓国のグループよりも厳しさが足りないのかもしれないとも思う。

 

一昨年の忘年会では、ボスが(←1歳年上)Buck Numberのファンでやりたがったので、「クリスマスソング」「高嶺の花子さん」あと「マリーゴールド」を演奏するのにお付き合いして(?)、同僚で学生のとき軽音やってた人からEギターとEベースひとりずつ、ボスがアコギとヴォーカルで私が自己流カホンを担当し、即席グループで演奏した。その後発展的解消(?)したそのグループは、新たに同僚からヴォーカルとキーボードが入り、前からのベースとギターで4人の新グループになった。パーカッションは、打ち込みで足りるらしい。(-_-;)自分よりも少々若い男子たちの中に入りたいとも言えないし、時間もないし、そりゃ遠慮しますよ。昨年の忘年会はリモートだった。彼らもリモートで鬼滅の刃など演奏した。ちょっと歌と音響がいまいちだったけど。

さて、最近そんな私がDLした曲たち。いつからを最近というのかはちょっと難しいが、Ryu Matsuyama の"Go through, grow through"と宮川大聖の「ラスト・アンビエント」。これらは「Life  線上の僕ら」のオープニングテーマとエンディング曲。ドラマも気に入ったけど、曲も気に入ったので。あと、Omoinotakeの「モラトリアム」。Omoinotakeはテレビドラマ「チェリまほ」のオープニング曲「産声」を作ってくれたグループ。あの曲はもう初めからノーイントロでトップピッチで始まって、なんて難しい(歌うのが)曲だと感心(&困惑)していた。

3人組Omoinotakeの藤井レオ(敬称略)は、作詞作曲の才能も有り、歌も歌える人だと思う。モラトリアムは、動画「囀る鳥は羽ばたかない」のエンディング曲。どこかで聞いた感じもする切ないメロディーで始まるが、繰り返されるサビがまた切ない。そして終盤に入りさらに半音上がったりする。(;´Д`)私は歌えるけど、でも高音を出すと声が細くなってなんとも(聞く人にとって)心もとなくなるんだなあ。それを思えばOmoinotakeの彼は、歌が歌える人だわ。高音部はもちろんファルセットだが。

注)「どこかで聞いたようなフレーズ」と思うのは、私が長年いろんな曲を聴いているせいなので、別に誰かが何かをパクっていると言いたいわけではない。サカナクションの「新宝島」は米米CLUBの「SHAKE HIP!」に似てると思うけど・・・。

 

あと、藤井風の「旅路」。彼は本当に才能あるなあ。メロディーだけでなく作詞の才能もすごいと思う。歌もピアノもうまいし。「この宇宙が教室なら 隣同士 学びは続く」「果てしないと思えてもいつか終わりが来ると 知らなかった昨日よりもやさしくなれる気がした」「ああこれからも いろんな愛受け取って あなたに返すだろう 永遠なる光の中 すべてを愛すだろう」なんて、あなた幾つですか?・・・この瑞々しさと同居する老成さのような感じ、すごいわ。

借りたCDで彼の歌うカバーを聞いたが、「ピアノを弾きながらこれを歌うのか~」な驚きがあった。はじめの"Close To You"から、うわぁ~だった。この曲、歌いたいけど、あまりに多くの人たちがカバーしていて、ちょっと自分が歌うと比較して惨めになりそうなのでトライできていない。

 

昔よりもプロアマにかかわらず音楽活動をしている人たちは多いのだろうし、それをストリートやYouTube、Tiktokなどで発表できる機会もある。これから音楽をとりまく環境も、もっと多分良いほうに変わっていくのだろう。楽しみだ。願わくは、できるだけ老年性難聴や耳の病気にかかりませんように。