注文していた「ポルノグラファー」と続編「インディゴの気分」のブルーレイが届いた。
その中身はFODで見たけど、やはり後でまた見返したかったので。
おまけ(特典)に、どれがあたるかわからない「生写真」各巻に一枚と、春彦の直筆手紙のコピーがついていた。本編と特典の映像はまだこれから。
  木島「君の文字が好きなんだ」
  春彦「俺は先生の声が好きです」
 
2016頃に丸木戸マキ先生の描かれた「ポルノグラファー」、SNS(知らないけど、Twitter?)で人気になって、2018にFODでドラマ化。原作が面白いことはもちろん、連ドラにしてまとめるのにちょうどいい長さとまとまりがあったらしく、清水プロデューサーが三木康一郎監督に話をして、竹財輝之助さんを主人公の木島理生としてキャスティング。このキャスティングという仕事、ものすごく大事だと「チェリまほ」でわかった。
そもそもBLって、俳優さん(事務所?)が出たがらないらしい。出ると変な色をつけた眼鏡でみられてその先の仕事に影響すると考えるからかな。よく赤楚君、町田君、出てくれたわね。トライストーンとLDHがよく許可したというべき?でもトライストーンの先輩綾野君がすでに、「怒り」でブッキー(妻夫木君)とBLペア役やってたわ。あの綾野君、確か病気なのを隠してた設定だったけど、ブッキーと恋してた様子は健気で可愛かった。
 
竹財さんは、とらえどころがなくて知的で繊細で傲慢で弱いから嘘つきで儚げで寂しんぼで色っぽい木島理生にぴったりだった。その木島の才能に憧れていた城戸には吉田宗洋さん。原作よりも明るくてスカッとしてる(&ちょっと抜けてる)かんじで、木島を押し倒すかと思えば気にかけ面倒をみる温かさと正直さがよく合っていた。腕をケガさせた木島のため彼の(ポルノ)小説の口述筆記をとおして恋をする春彦には猪塚健太君。かれも、原作には似ていないが、ピュアさと明るさと温かさと若くまっすぐな情熱を持っているところが素敵だった。やきもち焼きで妄想癖もあるけど。(^^;)自分のほうがずっと若いのに、めんどくさい木島に対して包容力があって。特に2019の「インディゴの気分」(ファンのリクエストで作られたポルノグラファーの前日譚)の最後に、時間を飛び越えて現在の木島と城戸と春彦としてのエピソードがあるのだが、春彦が登場すると世の中が明るくなるみたい(場面は夜ですけどね(;^ω^))
ぴったりのキャストたちが、原作をリスペクトした監督さん(脚本も三木康一郎監督)と本気でいい芝居をつくろうとするから、当然面白さと完成度が何倍にもなるのだろう。
このおまけの手紙、就活中の春彦が実家に帰った木島に送ったものだけど、中には「俺が迎えに行く日までどうかお元気で」とある。・・・迎えに来てくれようとしているの?私はそれにほろっとしてしまう、自分を腐女子とは思っていないオバサンなのだ。
木島も、「若い男のヒモにはなりたくないんだ」「自分に幻滅されるのが怖いんだ」と退きつつ、何度も手紙を読みかえしている。こうしてアナログ人間(を装う)木島と春彦の文通(!)は、2年半も続き、「続(←本当は旧漢字)ポルノグラファー・プレイバック」という第三作に続くのだ。これは最近期間限定で劇場上映された(見に行けなかった‥‥( ノД`))ファンの力、恐るべし。いや私もファンだけど、TVerでこれを見つけてFODでも見ただけなので、それには全く貢献していない。
プレイバック、見たいなあ。原作は読んでいるのであらすじは知っているが。
まあ近々ブルーレイが出るかと思う。「春的生活」の内容も含まれているだろうな。そしてまた思う、木島と春彦にずっと幸せでいてほしいな。