家に帰ったら、ポストに届いていた「西荻窪三ツ星洋酒堂」の単行本。
収録されているのは、2020年11月号~2021年4月号までの9話分。あ、ひと月に1話じゃなかったのか。ざっと読んでみたけど、やはりドラマとは少し、いやかなり違っていた。雨宮のいいなづけと雨宮は、小さいころから同じ家に住んでたとかさらっと書いてある。漫画の5話に婚約者が出てきたけど、そんなこととは。(@_@)
小林が、「この缶詰めが全部なくなったら俺は死ぬ」と一人の時につぶやくこととか。
先回書いたばかりのプロポーズした青年が、売れないミュージシャンじゃなかったこととか。
定年退職した権藤さんの奥さんの、あの感動的なセリフはドラマオリジナルだったこととか。
雨宮が出すお酒も漫画とドラマでは違っている。
ミステリーボニータでずっと読んでいる人にはむしろドラマのほうが驚きだと思うけど。
 
でもドラマの台本、こういっちゃなんだが、漫画よりももっと内容濃く、しっかり彩を乗せている感じがする。それはメディアの種類が違うから仕方ないのだが。やはり映像化するとなると、一瞬の視覚にすごくたくさんの情報を入れないといけないのだ。だから、大道具・小道具、美術、照明、色彩バランス、衣装等にもこだわって画像を作りあげていく。それだけのものをキャストの背景としてぼかすことさえあるが。(-_-;)
一方漫画では、不要なところは簡略化したほうが、ストーリーやキャストの表情・動きが際立つこともある。
また、漫画のほうが一話読むのに時間がかからないが、ドラマは一話に24分くらいかけるから、そこに2話分の情報をいれたり。第4話ニシハラダンの回(漫画にはそのエピソードはない)には、漫画第6話の花屋さんと古本屋さんのエピソードも練りこまれていた。
「チェリまほ」もだけど、原作が連載中なのにドラマを完結させなくちゃいけないし、途中盛り上げないとならないし、内容もより一般に受け入れられそうにしないといけないしね。
そして・・・彩と言えば、やっぱりキャストだよね。「美しいバーテンダー」とわざわざキャッチコピーに入れてる町田君をはじめ、同級生や芸達者なゲスト俳優さんたち。今季の冬ドラマのなかで、最も「沼にはまった」ドラマは何ですかという「ザ・テレビジョン」のアンケートで、「西荻窪三ツ星洋酒堂」が堂々の第一位なんだそうだ。(o^―^o)
それにしても、まだ、雨宮がなぜ人生を一休みしてバーをやっているのかという謎解きが残っているし、果たしてあとの二人のように、前向きにスッキリ再出発できるのか・・・残りの最終話一話分で・・・という心配もある。
あと一話は、18日の深夜に放送される。私はそのあとTVerで見るのだが、楽しみだ。
最終話が笑顔の雨宮(町田君)で終われますように。
*単行本では、漫画各話のあとに、その回で出た缶詰め料理の素材の名前と簡単なレシピが載っています。