先日その4を載せましたが、アクセス数が多いので、評判いいのか悪いのかわからないけど恐る恐るその5を載せてみます。うん、あの頃はおだってた、いや、今もだけどもっとおだってた、私。「おだつ」とは当地ではあまり使いませんが、使う地域ではぴったりくるのではないかと。図に乗るとか調子づいてるとか興奮してるとかいう感じです。青字は今日の付け足しです。

せっかくその4まで書いたら最後までいかないと。
24日クリスマスイブの深夜・・・つったらもう25日なんだが、チェリまほの最終回第12話が放送された。私は放送終了後に1週間だけ配信するTVerでしか見れないので、25日は努めて平静に仕事をし、午後は特に仕事の予定がつまっていなかったので休みもらって帰宅。
自分の部屋でどきどきしながら一人みた。^^;
安達と黒沢はあの晩以来意識的に避けたので、特に会話も交わさず、顔もあわせなかった。同じフロアのオフィスなのに。沈んでいる安達に、コンペ落選のことはもう切り替えるようにと先輩が言うが、問題はそれではない。そんな安達が昼食のテーブルで例のおにぎりを前にして一人ぼーっとしていると、女子社員藤崎さんが声をかけてくる。「黒沢君と何かあった?」彼女は(原作漫画では腐女子、ドラマではアセクシャルな人という設定だが、敏感なので)社内で一人だけ、二人が恋愛関係にあることに気づいているのだ。黒沢が彼女に安達とのデートの場所えらびを相談したと告げ(だって黒沢は「ご飯いきましょうよ~」とすり寄るガールズには相談できないものね)、彼女は安達に、つきあうかどうかの選択は自由だけど、「そう決めたときの自分を好きじゃなければ」いけないという。
24日はもともと黒沢との花火デートのため休みをもらっていた安達だが、花火大会は中止になってしまう。安達は出社せずそのまま家で悶々としていると(気持ちが乱れていることは部屋の散らかりようでわかる)、いきなり柘植がチャリで訪ねてくる。(ほら、それだ!)喫茶店で柘植は突然の訪問の理由を「親友の危機だから」と。それは、安達と黒沢の間の空気がおかしいと案じた六角が、友人であり柘植の恋人である湊に連絡してきたからだった。柘植は安達と黒沢との間におこったことのいきさつを聞き、安達を一喝!「お前は大バカ者だ」。柘植は語る。魔法を失い、心が読めずに湊と喧嘩したが、謝って仲直りしたこと、誤解があっても何度でも話し合ってやり直せること、魔法は関係なくお前がどうしたいのかが問題なんだと。自分の心の声にも触れてみろと言われ、俯いて気持ちを整理した安達が顔をあげる。
そこで今度は柘植が安達の背中を押す。チャリの鍵を渡して「行って来い」と。
安達は会社の藤崎さんに電話し、黒沢も今日は仕事が休みなのを確認し、必死にチャリを漕いで、二人で屋上で花火を見る予定だったアントンビルに向かった。すっかり暮れたそこには、黒沢はいなかった。しかし電話をしようとしたとき、後ろから「安達?」とあの声が。白いタートルセーターに紺いや黒?の正統ダッフルコートの黒沢、ほんとかっこいい。
安達は今こそはしっかりと自分で語る。汗と涙でぐちゃぐちゃだ。・・・自分から離れたけど、俺凄く後悔した。自分勝手だって、たくさん傷つけてひどい奴だって、わかってる。でも俺やっぱり黒沢と一緒にいたい。(略)

思わず駆け寄り安達を抱きしめる黒沢。黒沢も、魔法なんて安達を好きなことには関係ない、でも、そのおかげで安達が俺の気持ちに気づいてくれたんだから、感謝してる、と。

そして、「もし奇跡が起きて安達がここに来てくれたら渡そうと思って」と、ひざまづいて安達に赤い素敵なお揃いの万年筆を捧げる。「?」な安達に「指輪は安達が恥ずかしがってしてくれないだろ」
自分の胸のあたりを押さえて落ち着かせてから「ずっと一緒にいてください。」(わお、プロポーズだよね!)安達は涙ぐみながらもはっきりと「・・・はい。」と返事。ジャケットの袖口で涙をぬぐう安達が可愛い。そこで二人が近づくと、いきなりひゅるひゅると音がして、隣のもっと低いビルの屋上から家庭用の打ち上げ花火があがった。「これ、黒沢が?」「いや」違う。それは藤崎さんと六角が準備してくれた花火だった。急に「花火やりたい」と言い出した藤崎さんに、この日仲間と花火を見に行く予定だったが中止になった六角が何も聞かずにつきあってくれたらしい。「この花火をみて誰かが幸せなきもちになってくれれば」という六角。(短パンで膝素足じゃない?寒くない?それにしても藤崎さん、六角、グッジョブ!(そしてなぜか藤崎さんは会社で安達の電話を受けた時と服装が違う(;'∀')たくさんの花火にかこまれはしゃぐ二人と、(そんなこととは知らず)幸せそうに見上げる黒沢・安達。この藤崎さんと六角のシーンは、私のチェリまほベストシーンのトップ3に入ります。)ふと黒沢がきく。「力がなくなってもいいの?」安達は、「いい!黒沢がいてくれれば魔法なんかいらない!」そして手をつなぐ二人。
翌朝、小鳥の鳴き声とさしこむ光で目を覚ました安達は、黒沢のベッドにいた。振り向くと目覚めた黒沢は眠そうに安達に「メリ-クリスマス」。「普通『おはよう』だろ」とツッコむ安達。これはクリスマスの魔法(プレゼント)なんじゃないのか。
すっかり魔法はなくなっても、しぐさや表情で気持ちはわかる。時々社内で赤いペンをちらと見せ合う二人。ラストシーンは会社で人気のないエレベーターに乗り込んだ二人、黒沢が「今なに思ってるかわかる?」「なんだよそのクイズ」といって向き合った二人が唇を重ねよう
とすると、寸前でエレベーターのドアがしまった。FIN

はい、当たりましたね、だいたい。ダンスはなかったけど、さすがにそれは突飛すぎるかな。ああハッピーエンドでよかった、ほっとした。二人が幸せなら私も幸せ。
冬の花火といえば、NSPの「冬の花火はおもいで花火」という曲もあるけど、これは分かれたあとの話。そして、山崎ナオコーラの「人のセックスを笑うな」という小説でも、最後に冬の公園で花火をするシーンが出てくる。これも悲しくはないけど今からの恋を祝福する花火ではない。今回は明るい花火でよかった。ほんとにこのドラマでは、悪い人いじわるな人が出てこない。(それが原作者豊田先生の世界観だから壊さないようにとスクエニの担当者からテレ東に申し入れしていたらしい。脚本の最終稿は必ず豊田先生が確認していたが、その前に担当者が何度か修正をかけていたそうだ)。だからほのぼのとハッピーになれた。これが大ヒットの理由でもあると思う。私もブルーレイ予約しちゃったし、台湾とタイで配信が決定したらしい。
私としてはあまり映画にしてほしくはないし、続編も望む声が高いけど、ロスになりそう。
といってるうちにアマゾンから漫画のチェリまほ6巻も届いた。このごろ、書下ろしを入れることによって、単行本発行の間隔が短くなっている。さて、こっちも大詰め。その話はまた別の機会に。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

P.S. 以下はその日記のコメント欄で友人とやりとりしたときの私の書き込みです。

この映像作品の評論はいろいろ出てるんだけど、ここで私の気になる点は、アントンビルでの最後の場面で二人が例えばキスとかハグとかじゃなくて手をつないでるところ。これがこの作品の趣旨のひとつかな。二人は一緒に歩いていくの。どっちが上とか下とかはなく、いつも二人で並んでね。

 

あのね、今回花火が中止になったあと、黒沢がフラフラとまるで幽霊のように歩いてるとこがちらっと映るの。そしてアントンビルの屋上に来たときも、やけに青白いの。なぜこういうライティングにしたのかな~?と思って見てたの。でも安達が「やっぱり黒沢と一緒にいたい」と言ったあとは、急にはっきりしてきたの。監督の指示?

まるで全体に、スパダリ(イケメンで優しくてステイタスもあって家事もできるような人をスーパーダーリン略してスパダリというらしい)の黒沢が安達に尽くしてる話みたいに見えるけど、そのライティングを見て、安達は黒沢を照らしていける光なんだなと思った。溢れる愛情だって、一方通行だとイタイだけだし。お昼(表むき)の世界では明るい黒沢が太陽だけど、夜(心情)の世界では安達が月として優しく照らしていけるんだなあって。

 

安達って、今までチキンで閉じこもってたけど、本当は熱いものを持ってて直情径行なところあるよね。だから黒沢の告白への返事のときや、アントンビルでのプロポーズ前に懺悔したときに、「いいから聞けよ」とか、「だめだった!」とか言って、黒沢がいいかけることを遮るの。黒沢だと、つい相手や自分の気持ちをなだめるような言い方になっちゃうから、安達に言わせたほうがいいのかもね。安達、不器用で正直なのよ。可愛いよね。

 

そして、思いが募ると安達は駆け出す。黒沢にお返事するときと、今のチャリ爆走。黒沢は、思いが募ると、抱きしめる。(^_^)そして黒沢の4回目の涙、安達の2回目の涙、最終話で見たわ~。美しかったわ。

 

(続編はね、作り方によるでしょうけど、「昨日何食べた?」的になっちゃいそうだし。もうこれでいいかな。)