今回ネット・オークションで念願のレコードプレーヤーを入手しました。

TRIOのKP-7700で、1977年に発売された物です。

見た目は目立った凹みや傷も無く、とても40年ほど前の物とは思えません。

すでにVictorのQL-A70を所有しているのですが、ステレオ・カートリッジとモノラル・カートリッジを付け替えるのが面倒なので、それぞれステレオ用とアナログ用とプレーヤーを分けました。

今回のレコード・プレーヤーはモノラル用です。

それともう一つ理由があるのですが、それは後ほどお話しします。


駆動はダイレクト・ドライブ方式です。

マニュアルリフトアップです。

さてカートリッジはDENONのモノラル・カートリッジのDL-102です。

まずトーン・アームのゼロ・バランスを取ります。

メイン・ウェイトを少しずつ動かしながら、トーン・アームが水平になるように調整します。


この状態で針圧目盛りを0に合わせます。


次に針を下ろした状態で、適正針圧になるまでメイン・ウェイトを回します。



DL-102場合は3グラム前後です。

アンチ・スケーティングの目盛りを針圧に合わせます。


ところがよく見るとトーン・アームの高さが少し高いのです。

しかし、高さの調節方法が分かりません。

やむなく出品者に電話して尋ねました。

そうすると付根のネジを緩めてさらに反時計回りに回転させて上下に動かすとの事でした。


これでトーン・アームの高さを合わせる事が出来ました。


まだまだあります。

ヘッド・シェルの傾きが水平ではありません。


トーン・アームのヘッド・シェルを接続する側の下側にある小さなネジを緩めて水平になるように調整します。


ようやく調整が終わりました。

結構手間がかかりましたが、これも楽しみのひとつです。

さていよいよレコードをかけてみます。

今回はこのレコード

ビートルズの19671日リリース UKオリジナル ファースト・プレスの「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」

です。



カッティングシートとサイケスリーブ



早速聴いてみましょう。



やっぱりいいサウンドですね!

※本当は自分のレコードの音を聴いて欲しいのですが、それは著作権の関係で出来ないので(泣)



実はもう一つの目的はインナー・グルーブのこの喋り声です。

インナー・グルーブはB面最後のア・デイ・イン・ザ・ライフが終わった後、レコードの最内周で聞かれます。

今まで使っていたプレーヤーはオートリフトアップなので繰り返さずすぐ終わってしまいます。

今回のレコードプレーヤーはマニュアルリフトアップなので、針を上げるまでは繰り返し喋り続けます。

この意味不明の喋り声は、曲が終わった後に回りっぱなしのレコードのノイズを聴くのはつまらないだろうというジョンのアイデアで挿入されました。

感動!

やっと謎が解けました。

サージェント・ペパーに終わりはなかったのです!

ただし、最初の部分に入っている犬にしか聞こえないという超高音は分かりませんでした(笑)