昨日よりちょっとだけ名古屋の『はたらく』を『たのしく』する中島敏雄のブログ

昨日よりちょっとだけ名古屋の『はたらく』を『たのしく』する中島敏雄のブログ

世界一なぜ?を繰り返す会社で設計に携わった後、社労士に合格し社員50人から300人に増やす会社の人事をマネージャーとして主導。
コンサル会社移籍後は中小企業の成長に伴走する中島敏雄が、名古屋の『はたらく』を昨日よりちょっとだけ『たのしく』したいブログ。

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社員にとって「休み」は
大切な労働条件の一つです。
 
ある転職支援企業の調査では
20代30代が転職の際に重視する条件として
「年収」や「仕事の内容」と共に
トップ3に入ると言われています。
 
ただ会社にとって
社員を出勤させない「休み」ですので、
体力に合わせた制度を
検討する必要があります。
 
さて今日のテーマは
会社の中心で「あなたの人生を大切にしたい」と叫ぶ!
です。
 
さて本文に入る前に
専門家みたいなことを少しだけ。。。
 
「休み」は
「休日」と「休暇」に分かれます。
「休日」とは
そもそも労働義務がない日で、
「休暇」とは
労働義務がある日に休みをあげること
です。
 
社員から見れば
「休日」が増えるほど嬉しいけれど
会社から見れば
「休日」が増えるほど
働いてもらう時間が減る
残業単価が高くなる
 
目に見えやすい利害は
労使でなかなか一致しない

というのが
「休み」の制度の難しさです。
 
さて、具体的な話をしましょう。
 
①A社の場合
私が顧問をさせていただいているA社は
とっても気前のいい会社です。
 
なんと!
社員の誕生日を「休日」にしているのです!
「休日」とはそもそも出勤する必要がない日ですから
「誕生日は確実に休め!」
「1年間をよく考えよう!」
「人生の節目を大切にしよう!」

という強力なメッセージを贈っています。
 
きっとA社の社員は
10年ぶりに集まった学生時代の友人に
「うちの会社なあ、誕生日は休日なんだぜ!」
と自慢していることでしょう!
友人は
「それは、うらやましかね~」
と呟いた結果
入社希望者が殺到!
なんてことにもなるかもしれません。
 
②B社の場合
B社も気前のいい会社です。
 
誕生日に特別休暇をあげています。
特別休暇とは
年次有給休暇とは別枠で
休む権利と給与をあげるものです。
 
法律で与えなければならない
年次有給休暇(以下「有給」)を
1日上回るだけで
強めのメッセージを伝えることが可能です。
 
あとは社長が
1日余分に休ませて給与を払わなければならない
という近くて確実な負担と
会社の「心意気」を感じてくれるかも
という不確実で不揃いなサイズのリターンへの期待

を比較してどう判断するかです。
 
個人的にはバランスがいい
「休み」の制度だと感じています。
 
③C社の場合
A社やB社のように
有給を上回る「休み」をあげるのは
難しいけど、
「うちで働いてくれる以上、
家族と過ごす時間を大切にしてやりたい」

と話す従業員数名のC社の社長とは、
誕生日を有給取得推進日とすることにしました。
 
そしてC社では
本人の誕生日ではなく
妻や子、両親など
従業員を支えてくれる家族の誕生日に
「家族に感謝を伝えるために有給を使ってほしい」
と社長から声掛け
をしていただくことにしました。
 
会社の規模や体力は異なるため
導入可能な「休み」はそれぞれです。
 
しかし会社が
「あなたの人生を大切にしたい」
と考えている
こと
 
これを制度として明確にし
確実にメッセージとして伝える
こと
 
今、こういったメッセージが
一層大切なことに
なってきたように感じています。
※娘がクラブチームのお姉ちゃんにもらった誕生日プレゼントと高校サッカー部の先輩が僕にくれたお土産)