介護保険のショートステイ③ | 介護付有料老人ホーム としおの里 (群馬県太田市)介護付ホーム

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 しかし、長期利用は珍しくない。ある特別養護老人ホームの関係者は「ショートのベッドの3分の1くらいがロングの利用者。理由があってロングになるので、なかなか家には帰れない。必死で行き先を探すが、3、4カ月で行き先が見つかると、すぐにまたロングの人が入ってきて数が減らない」ともらす。
 
 長期になる理由は、東京都社会福祉協議会の「ショートステイのあり方検討委員会」が平成20年にまとめた報告書『ショートステイから見える在宅福祉・介護保険の今』からもうかがえる。アンケートで「利用限度額を超えたショートの利用がある」としたケアマネは37・7%に上った。
 
  「限度額の超過=長期利用」とは限らないが、理由を見ると、「自宅での生活が困難で1人にできないが、施設に入れない」「特養入所までのつなぎで利用した」「家族に暴言暴行があり、在宅復帰ができなかった」など、施設入所代わりにショートを利用した様子が浮かぶ。
 
  同検討委員会の伊藤圭委員長(白十字ホーム相談員)は「介護者が入院したとか、単身で認知症がひどくなって近所からクレームが出たとか、ロングの人は前よりも確実に増えている。ケアマネが『行き先がないときはとりあえずショート』と駆け込み寺的に理解している面もあり、ショートの使い方そのものが変わってきたように感じる」という。
 
 施設代わりのやむにやまれぬ長期利用が増える一方で、ショートには本来目的での使いにくさも指摘される。「2カ月以上も前に予約が必要で、急な利用ができない」「入所したら、日常生活動作(ADL)が落ちた」などは典型だ。
 
(続く)