2023年6月に行なわれた東京国際消防防災展で見かけた、米空軍横田基地の消防車を紹介したいと思います
防災展では米軍消防車の展示があり、今回は陸海空軍の車両を同時に見る事が出来ました。
横田基地の車両は毎回参加して展示を行ないます
今回は3台の車両が展示されました。
米空軍横田基地に2012年配備された、P34 Rapid Intervention Vehicle(RIV)初動対応航空救助消防車です。ENGINE-34
フォードF550スーパーデューティ4WD車にピアース社が艤装した車両で、ポンプは90GPM
(225L/m) 水槽は400GAL(1500L) 泡剤56GAL(210L)を装備し、水と泡を超高圧で加圧し放水する事の出来る車両です。この消防車は、その大きさ、速度、機敏性により、事故現場に迅速に到着し、大型消防車が現場に到着するまで消火活動を行うことができます。
200FT(60m)のハンドライン、バンパーにはウインチと電動式の放水銃が取り付けられています。
この車両は、P30 MEDIUM RESCUE TRUCK(中型救助車)で、フレイトライナー社製M2-106型クルーキャブ(Wキャブ)の4WD車。フロントにはウィンチが装備され荷台には可倒式の照明装置が積載されています。艤装メーカーはオーストリアの消防車メーカーで、アメリカ法人の「ローゼンバウアー/アメリカ」です。コールサインはRESCUE-16
コンパートメントには、カッターや隙間を押し広げるスプレッダー等の油圧式救助器具、風船のように膨らむエアジャッキ、排煙用の送風機等が積載されています。また可倒式の照明装置やフロントバンパーにウィンチが装備されています。
日本では見られなくなったボンネットスタイルのトラック。4WDタイプなので車高もあり迫力があります
フォードF450スーパーデューティ・ピックアップトラック SUPPORTー4
資機材搬送に使用する車両です。赤に白ラインの入ったクルーキャブ(Wキャブ)で、「デューリー」と呼ばれるベッドスタイル(荷台)。リアはデュアルタイヤになっていて、後付けで独立したタイヤハウジングを取り付けたスタイルです。
こちらの車両も資機材搬送用の車両「LOGISTIC」、シボレーシルバラード3500ピックアップトラックです。紺一色のシンプルなカラーでクルーキャブ(Wキャブ)。「フリート」と呼ばれるベットスタイル(荷台)で、荷台の有効スペースはタイヤハウジングの盛り上がった部分以外、デットスペースの少ないタイプである。
CHIEF-1 隊長自ら運転し現場へ向かい指揮を執る車両。トヨタ・ランドクルーザープラド
正式な名前は分かりませんが、資機材搬送用のトレーラー。
メインファイヤーステーション脇に置かれているのを、フレンドシップフェスティバルの時に見かけた事があります。
そして、消防車の周囲には米兵さんがいて、気軽に撮影に応じてくれました
正服姿のAIR MAN(航空兵)で、階級はMSgtマスターサージェント(一等軍曹)。
基地消防隊は施設中隊の一部で、兵隊さんは「下士官」になります。
左胸には消防バッジが付けられています。よく見ると中央が金色で3本のラッパがデザインされています。「ASSTANT FIRE CHIEF」日本であれば「消防監」に当たると思われます。
金属製の空軍消防バッジで、階級が分かるようになっています。
FF→隊員、LIEUTENANT(司令補)→中・小隊長、CAPTAIN(司令)→大隊長
地域や消防本部により違いはありますが、近いのはこちらになると思います
こちらの米兵さん、胸の階級を見るとSSgtスタッフサージェント(三等軍曹)で、左腕の消防パッチはFFのデザインです。
ドレスユニフォーム(正服)と、BDU(戦闘服)姿のエアマン(航空兵)。音楽をかけながらノリノリで記念撮影に応じていました