今回は、コレクションしている古い絵本「しょうぼうしゃ」から。
消防署の車庫前で、整備をしている昭和30年代と思われる画です。 夜間に、火災出場から帰署して、車両の整備やホース洗浄をしている様子です。
車両は1954年製いすゞが試作した、高圧ポンプを装備した化学消防車で、走行用とポンプ用の二基のエンジンを搭載した、当時としては珍しいキャブオーバータイプの車両です。
火災出場の後は、車両の整備でポンプの水抜きや、ホースの積み替えをして、次の災害に備えます。
使ったホースは、すすや泥汚れ、ガラス片や木片などなどが付着しているので、デッキブラシで擦り洗いをします。洗浄したホースは、望楼(火の見やぐら)などに吊り下げて、ホース内の水を抜きながら乾燥させます。
見ると消防士さんは皆、制服を着て作業しています。今でこそ執務服(作業服)を着て活動していますが、30,40年代はこのまま24時間勤務していたそうです。制服の上に防火服を着て出場していました。
この古い絵本は、当時の様子をカラーで見る事の出来る、私としては貴重な資料です。