金子農水大臣、水田農業の確立に向け「農地バンクを活用した農地の集約と団地化に全力をあげる」と明言 | 山田としお オフィシャルブログ Powered by Ameba

金子農水大臣、水田農業の確立に向け「農地バンクを活用した農地の集約と団地化に全力をあげる」と明言

(今国会で、初めての委員会質疑に臨みました)

 

 3月16日、金子農水大臣から令和4年度予算の概要について説明があり、輸出強化策の官民一体となった取り組み等をはじめ、農水省が検討している取り組み課題について報告があった。

一つは、農林水産業の生産基盤の強化と経営所得安定対策の実施

二つは、農林水産物・食品の輸出強化と食品業界の強化

三つは、環境負荷軽減に資する「みどりの食料システム戦略」の実現に向けた政策の推進

四つは、スマート農業の推進と農林水産業の行政事務手続きのオンライン化による効率化

五つは、食の安全と消費者の信頼確保と、家畜の伝染性疾病の防止対策の強化

六つは、農地中間管理機構による農地の最大限の利用をすすめる農業・農村基盤整備の促進

七つは、農山漁村の活性化

八つは、森林・林業・木材産業による森林整備の推進

九つは、水産業の成長・産業化の実現

十は、防災・減災・国土強靭化と災害復旧の推進

 

(課題は、水田の分散錯圃の克服です)

 

 私は、水田農業の分散錯圃をどう克服するか、とりわけ、担い手の圧倒的な減少、さらに、米価の低迷について、全国から悲鳴が伝えられていることを冒頭に訴えた。特に、中山間地の基盤整備と圃場面積の拡大は容易でなく、これらの対策を質疑した。

 大臣からは、中山間地の圃場整備の面積要件を、平地の20ヘクタールを10ヘクタールに緩和していること、さらに、農地中間管理機構事業により5ヘクタールに緩和していること、さらに、補助率を平地の50%を、中山間地では55%と5%かさ上げし、農家の負担率を平地の12.%から.%へと5%軽減していること等が示された。

 

 また、私は、故郷の中山間地の分散した狭小な農地の集積・集約化が容易でないことから、この対策をどう進めるのかについて質疑した。

 その中で、私が見聞した、中山間地のかつての畑に、広大な太陽光発電施設が設置され、その結果、施設の下の砂が流れ、川が埋まってしまっている状況等が広がっていることを報告し、自治体・所有者・耕作者、担い手グループや法人等が一体となって、知恵を出し、地域の取り組みを支援する全国運動を展開することを訴えた。

 これに対して、金子大臣からは、今回提出した法案で、市町村が、農業者、農業委員会、農地バンク、JA、土地改良区の関係者の話し合いを踏まえ、将来の在り方を明確化した地域計画を定め、その実現に向けて、農地バンクを活用した農地の集約化を進めるべく、国としても、市町村長の取り組みを支援し、全力をあげることを明言された。

 大賛成です。きちんと理念を持った取り組みを進めましょう。

 頑張りましょう、頑張ります。