農林水産委員会でコメ政策を質疑 | 山田としお オフィシャルブログ Powered by Ameba

農林水産委員会でコメ政策を質疑

1年前の決算委員会の質疑の後、久しぶりに質疑しました。

 

野上農林水産大臣は、ふるさと富山の選出で、富山からの農林水産大臣は、戦後の農地改革を断行した松村謙三さんに次いでお二人目です。この困難を乗り切ってもらえる、新進気鋭の大臣です。

 

野上大臣は、現下のコメの状況の困難を把握されていて、初めての大臣とは思えない、力強い答弁を頂きました。必ずや、我が国の中心作物であり、国民の主食であるコメを取り巻く困難な状況を乗り切ってくれる大臣です。私が、松村謙三さんを引き合いに出すまでもなく、立派な大臣としてリードしてもらえると確信します。

 

実は、私は、小学校6年の卒業前に、隣町の松村謙三さんの質素なご自宅を訪問し、書斎でお会いし、その場で「友情」の書を頂き、それを小矢部川の河石に刻んで、小学校の正門前にあった「薪を担いだ二宮尊徳さんの少年像」の隣に置いたのです。その後、十数年たち、小学校の統廃合があり、石碑は町の統合小学校に移したというので、統合小学校で探したが見つからない。その後、だいぶたってから、学校から連絡があり、校門の整備をしたときに、門の敷石にしたらしいというので、掘り起こしてもらい、校門のそばに置いてもらいました。

 

野上大臣は、大変よく勉強されており、一つ一つの質問にも、丁寧に答えていただきました。

このコメを取り巻く心配な事態を乗り切るには、在庫を抱え込まないという政府の政策はもっともであるが、しかし、その結果、余剰米が市場に出ると米価は大変な下がり方をします。今の状況は、平成25~26年産と同様の米価暴落の図式を招きかねないのです。

 

それは絶対に避けなければならないのであって、そのためには、政策と、JA・生産者・流通関係者の取り組みが欠かせないのです。

 

  1. JA・生産者は、きちんと今年の生産調整を実施すること。麦や大豆や野菜等の作付けが必要です。

  2. そして、政府は、過剰米の輸出、飼料用米や米粉など新しい用途へ仕向けること。

  3. 政府が在庫として積み上げることも必要です。

     

そして、来年の生産調整の取り組みに、さらなる工夫が必要です。

 これは、輸出や飼料用米への仕向け、水田の牧草栽培等、耕畜連携の取り組みです。

 もう一つ、私は、質疑の際に、水田を活用した作物の図も資料として提出しました。委員会では、あまり説明できませんでしたが、他の作物への転換や定着対策も必要です。

 そのための収入保険の充実や、耕畜連携、輸出・加工米等への対策など、新しい助成体系も作り上げることが必要です。

 

 全国的な需給計画から外れて、大々的なコメ作りを行い、安売りするみたいな取り組みを許してしまうと、これは大混乱します。

 主食たるコメについて、節度ある、計画的な生産・流通・販売が必要で、これも政府の役割であり責任です。規制改革推進会議等の言う通り、自由な生産・流通・販売を許してはいけないのです。それだと、一気に価格は暴落し、日本の水田農業は荒廃します。