JA全中新年挨拶における山田の挨拶(令和3年1月5日) | 山田としお オフィシャルブログ Powered by Ameba

JA全中新年挨拶における山田の挨拶(令和3年1月5日)

「山田です。今日、中家会長のお話を伺い感激しました。また、各常勤役員の皆さんからも、気持ちを一つにした話がありました。このような機会を持たれることは、大変素晴らしいと感じたところです。

 それでは、山田はどうするのだと言われるわけでありますが、率直に申し上げます。この3年余り、ないしは、1年余り、市場原理、競争原理の導入を主張する形で、まさに協同の取り組みを軽視する動きになってきていることについて、本当に納得できない時期を政治家として過ごしてきたと思っています。その典型は、農協法の改正であったり、JA全中を協同の基である農協法の世界から外していくとか、そういう事々を含めて、全く納得のいかない日々を政策の渦中で受けてきたわけです。これから大事なことは、我が国の協同組合が抱えているコメの生産流通・販売について、間違いなく地域の協同の取り組みや集落の取り組みや家族の取り組みなど、いろんな取り組みの根幹になる事々が一つ一つ崩されていく内容になるのではないかということを本当に危惧しています。

 どうぞ今日の中家会長をはじめ、皆さんの話の中に、共有されている協同の取り組みをこそしっかり主張していく、そして確立していくことが必要です。なにも恥ずかしく思う必要はなく、この大事な日本を、故郷を、基本であるコメの生産であったり、他の作物の取り組みであったり、地域の集落の取り組みであったり、それから、組合員組織の役職員一体となった協同の取り組みで、この大事な日本という社会を、田舎を作り上げている、この取り組みに自信をもって主張していこうではないですか。その中心にJAが存在しているのです。

 間違いなく、高齢化が進み、一方、農業に就農する若い人が圧倒的に少なくなってきている。この現状を一つ一つ楔を打っていかない限り、私は大事な協同組合組織、コメの世界、地域の協同の大事な取り組みの世界を壊すことになるのではないかと懸念しているところです。どうぞ協同の元年として今年1年を過ごそうではないですか。徹底して頑張る決意でいます。

 本日は貴重な機会をいただき本当にありがとうございました。協同の原点の真ん中にいるJAの皆さんが中央会、各地のJAの皆さんの力をもって自信を持って取り組む、その政策と運動を作り上げようではありませんか。私も政治家の立場として皆さんに支えられ、一緒になって、全力でこの思想、この主張で頑張る所存です。頑張りましょう。」