「日本のスイス」を支える政策が必要だ | 山田としお オフィシャルブログ Powered by Ameba

「日本のスイス」を支える政策が必要だ

 滋賀県は、天気が良くて、穏やかでキラキラ輝く琵琶湖を一周する形でJAを訪問した。左に比叡山、右に琵琶湖、の街道にはお寺が多い。比叡山で修行し、ふもとに降りてお寺を開かれたのだろう。余呉湖を過ぎて、これも左に伊吹山、右に琵琶湖の街道も集落の真ん中に高い甍造のお寺が必ずある。そして、長浜城、彦根城が続き、大津へとつながっている。

 

 群馬県は、2日間で全JAを訪問した。私の国政報告は、ついつい時間が長くなり、迷惑をかけた。初日は、結局、道が混んでいたことも重なり、初日最後のJA前橋市では、組合長さんはじめ皆さんを30分も待たせてしまった。2日目の世界遺産である製糸の富岡のJA甘楽富岡からJA碓氷安中、そして妙義山から赤城山、そして榛名山、谷川岳へと続き、そのふもとのJA赤城たちばな、そしてJA利根沼田への山々の景観は素晴らしかった。そして、山間の傾斜地の圃場も良く耕されている。しかし、山間の小規模農業をどう維持するのか、組合長さん方から、その苦労と対策について強い要請があった。

 

まさに、わが国は、スイスのような景観と小規模農業を支える経営所得安定対策と、それを支持する国民の共感を学ばねばならない。

 

そして、また、この地でも桜は満開だった。まさに、関東平野をつくる山塊の中にあるJAあがつま、そしてJA嬬恋村への道々は、日本ロマンチック街道と称されているが、ここでも桜が咲き誇っており、日本人は、本当に桜が好きなんだ。そして、高くそびえる山中の八ッ場ダムの大規模さには、改めて驚かされた。

 

そのJA嬬恋村は、長野のJA長野八ヶ岳とともに、外国人就労者の仕組みの改善が課題で、組合長さんとはこれまで何度も話していた経緯があり、冬場は帰国を可能とする仕組みづくりを求められており、今一歩の制度改善を実現したい。

 

新潟県は、2ヶ月前に訪ねていたが、最後の日の昼から、国会の本会議が禁足となり、急遽、東京に戻っていた。その際、予定していただいていたJAは今回訪問できたものの、まだ訪問できていないJAもあり、今後ぜひお伺いしたい。

 

そして、改めて、他県を歩いた後の新潟の広大な水田の平野に驚いた。遠くの山形県境や、福島・群馬の山塊の雪と、遅咲きの桜がまだ花を残している。集落の家々の庭も綺麗に飾り、畑にも野菜や花が植わっている。まさに、農村の豊かさと、農業者の勤勉さが植わっているようで感動した。