党の論議が軽視されることも納得いかず | 山田としお オフィシャルブログ Powered by Ameba

党の論議が軽視されることも納得いかず

 また、もう一つ我慢がならないことが生じていました。それは、農協改革も全農改革もそうだったのですが、国民から選ばれた議員が組織した党、とりわけ与党が時間をかけて議論してまとめたものに、特定の意図で人選された有識者で構成された規制改革推進会議等が、党が取りまとめたものとは別の視点で提言する、それをマスコミが取り上げてはやし立てる。その背後に、内閣官房等の戦略的な動きがあるのではないのか、という懸念でした。

 

 特に、規制改革推進会議の農業ワーキンググループの座長が、時間をかけて苦労して党が取りまとめを行った翌日のワーキンググループの会議の早朝に、官房長官に呼ばれて、改めて官房長官の意見を聞いて、ワーキンググループの冒頭でそれを紹介し、党の取りまとめの方向と異なる議論をリードしてしまっていることが議事録で分かりました。私としては、何としても我慢がならず、このことに異議を申し述べることがどうしても必要だと考えました。

 

 その意味では、相当の時間をかけて温めていた課題でした。当初は、3月上旬には決算委員会の日程が入ることも予想されたので、2月上旬から資料や質疑内容を検討してきました。ところが、「森友問題」もあり、決算委員会開催の日程のめどが立たず、結局、予算を議決した翌日の3月末ぎりぎりの28日になってしまいました。ましてや、年度末の日切れ法案の議決などで衆議院の本会議が入り、さらに野党が森友問題を決算委員会でも質疑したいとして質疑時間を要求し、結局、自民党は50分しか時間が確保できず、それを私と二之湯理事とで分けることになったので、わずか25分の時間しかありません。だから、予定していたことの多くを削らざるを得ず、また、丁寧な質問もできず雑駁なものになってしまいました。

 

 

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