予断を持たずに2月10日の安倍・トランプ会談を見守ろう | 山田としお オフィシャルブログ Powered by Ameba

予断を持たずに2月10日の安倍・トランプ会談を見守ろう

【トランプ大統領は、正気か狂気か】

 今年は、容易でない年になりそうです。というのは、米国のトランプ新大統領によるトランプ旋風が吹き荒れているからです。1年余りにのぼる激しい大統領選挙期間中に、リードを許しているとみられていたクリントン候補との対抗上から、あえて激しい言葉で攻撃しているのだろうとマスコミはじめ多くの関係者は高をくくっていたのだと思います。
 ところが、就任後、大統領令という伝家の宝刀を何度も抜いて実行に移しています。メキシコを名指しで攻撃し国境に壁を作る、イスラムの7カ国からの入国者を米国行きの飛行機に乗せず入国を拒否する、それに反対する司法長官代行を解任する、メキシコに工場移転を計画していたGMやフォードやトヨタを名指しで攻撃する、NAFTAの協定を見直す、TPP協定からの離脱を宣言するとともにUSTRや農務省のホームページからTPP関連の記事を完全に消却してしまう等々の政策転換が続いています。米国はどこへ向かうのでしょうか。

 ところで、2月10日に安倍総理はトランプ大統領と会談します。翌日には大統領の専用機でトランプ氏所有のゴルフ場でゴルフするとも伝えられています。一体そこで何が話し合われるのか。テーマはTPPのこと、二国間協議のこと、日米の安全保障のこと、為替のこと、金融のこと、中国・韓国・北朝鮮・ロシア・東南シナ海のこと等々、これまで長い年月で築きあげられてきた事々の全てが問われることになりかねないのです。

 これらの1つでも転換することになると、我が国の政治・経済・社会に大きな影響と深刻な論議を巻き起こすことになります。米国という国が持つ影響力の大きさに改めて驚かざるを得ません。米国の大統領の権限の強さも驚きです。

 


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