韓国との単純な比較は問題あり | 山田としお オフィシャルブログ Powered by Ameba

韓国との単純な比較は問題あり

 ところで、当面は、小泉委員長が全力を挙げ、マスコミも注視する骨太方針をどう取りまとめるかです。とりわけこの問題は、農業者はもちろんですが、過去2年余り、JA改革で散々責められ続けたJAの関係者にとっては、再度にわたり、具体的な仕事の仕方で厳しい注文をつけられることとなっています。

 

 一番象徴的に取り上げられているのは、日本の生産資材価格が高いということであり、韓国と比べて、肥料は2倍、農薬は3倍、農機は2~6割高いということが象徴的に取り上げられています。農水省の資料や日本農業法人協会の現地調査でもそうだとされています。そしてその原因は、肥料で7割、農薬で6割、農業機械で5割、配合飼料で3割のシェアを持っているJAグループの仕事の仕方にあると議論になっています。

 

 このことと関連して、JAは多段階にわたり手数料を取っているのではないのか、生産者の部会の要請に応じて肥料の銘柄や段ボールの規格を限りなく増やしているからだとか、経営マインドがなく、少しでも安く仕入れるという努力がない、JAはそういう体質になってしまっているのではないのかといった批判がなされています。とりわけ、色んな経緯でJAから離れた生産者で、日ごろからJAの仕事の仕方に不満を持っておられる畜産等の団体の方からの非難が多く出されていますし、農業資材等を中心に扱う量販店に比べてJAの資材は高いという批判も続きました。

 

 JAの関係者が、高いものを売りつけて漫然としていることなどは決してないのであって、仕事の仕方を改めなければならないところは反省し改革に全力を挙げ、しかし、いわれなき批判にはきちんと説明し、また反論もしなければなりません。

 

 私自身も例外ではありません。でないと、38年間もJA組織にいて、その皆さんの支援で議員を続けている私が、説明のできない人生を送ってきたことになってしまいます。

 

 

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