テーマ3は、「憲法改正」 | 山田としお オフィシャルブログ Powered by Ameba

テーマ3は、「憲法改正」

 第三のテーマは、憲法の改正が必要かどうか、各自の考えを示すというものでした。私は、大学に入学してから真面目に憲法を学んだこと、憲法の前文と第一条に定める、国民主権、平和主義、基本的人権という敗戦後の日本のあり方とそれを体現する象徴天皇制をどう扱うのか、ということに尽きると思いますが、これまで検討されてきた自民党の改正案は、現行憲法を、ややもすると敗戦で押しつけられたものであるとする理念から出発した色彩が強く、広く国民の共感を得られるのかどうか、時間をかけて詰めるべきだと思う。 むしろ私は、衆議院・参議院の選挙制度が国民の意思を反映できているのかどうか、とりわけ参議院の合区は今後拡大してゆきかねず大きな問題だし、衆議院の小選挙区制にも問題があり、中選挙区制に戻して憲法論議や国政の基本政策を幅広く議論すべきだ、と述べました。


 笠井先生は、小選挙区制反対は一致するが、押しつけ憲法ということで、ともかく変えましょうというのはおかしい、というご意見でした。

 橘先生は、憲法の改正は一切ダメだというのでなく、まず憲法の旧仮名遣いから見直すことがあっていいのでないのか、とユニークな発言でした。

 馳先生は、今や自衛隊の役割は否定できなくなっており、専守防衛、災害支援、海外派遣による条件付き活動等、憲法上きちんと位置付ける必要があるし、1票の格差問題も憲法上の判断から生じているのだが、47都道府県単位で少なくとも一人は代表として選ぶ必要があるのではないのか、憲法を制定した時代の背景と現在の状況を踏まえた検討が必要だ、とのご意見でした。



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