我慢ならない経済界の農業攻撃 | 山田としお オフィシャルブログ Powered by Ameba

我慢ならない経済界の農業攻撃

 ところで、経済界や、もともと農業政策に市場原理を主張してやまない学者先生による産業競争力会議や規制改革会議の動きは、我慢ならないものがあります。まさに、JA改革の成功体験に基づき、ここぞと農業攻撃を行えば成功できるということで様々な提言を矢継ぎ早に行ってきています。本当に残念でなりません。安倍総理も、2年前に農協改革と関連して、「もはや岩盤のように固まった規制を打ち破るには、強力なドリルと強い刃が必要であり、自分がそのドリルの刃になります」「いかなる既得権益といえども、私のドリルから無傷ではいられません」と発言されており、そうした総理の発言に勢いを得ていることもあるのだと思います。



【安倍総理には、「美しい日本の国」「瑞穂の国」に立ち返っていただきたい】


 ところで4年前、安倍総理が自民党の総裁選に勝利し、衆議院選挙にも勝利し、総理就任直前というときに、参議院の若手議員の勉強会で、国を守るためには第一次産業である農林水産業を重視する「まっとうな日本をつくる」提言をまとめ、総裁室で安倍総裁に面談して届けました。その際、総裁は、「まっとうな日本をつくる、それは私の『瑞穂の国の資本主義経済を目指す』考えと全く同じです」とおっしゃられ、激励を受けました。その後の自民党大会で、「最も大切な国益とは何か、日本には世界に誇るべき国柄があります、息をのむほど美しい田園風景、日本には、朝早く起きて、汗を流して田畑を耕し、水を分かち合いながら五穀豊穣を祈る伝統があります、農村文化があります」「必ず私は日本の農業と食を守ってまいります」「強欲を原動力とする市場経済の道をとってはならない、道義を重んじ、真の豊かさを知る瑞穂の国の資本主義を目指します」と挨拶されました。感激しました。
 一体どこでどう変わってしまったのでしょうか。



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