家族農業を守る、地域を守る、日本を守るJAに確信を持とう | 山田としお オフィシャルブログ Powered by Ameba

家族農業を守る、地域を守る、日本を守るJAに確信を持とう

 これまで通り、田を耕し、種をまき、肥培管理し、収穫し、JAに出荷する。これで所得を実現できておればいいのですが、需要が減じ、在庫の積み上がりで価格が低迷し、国は需給の管理から手を引こうとしており、あえて極論するとすれば、「自由な価格形成でいい、それで価格が下がるのなら、やめてゆく農家も出てきて構造改革が進む」「JAは大いに競争してくれ、生き残るところだけが残ればいい」「JA全中は脇役に徹すればいい、JAは自由に活動し競争してほしい、生き残る生産者とJAが新しい競争力のある世界を作るということだ」「既得権益の岩盤を打ち破り、成長産業化を目指すというのはそういうことだ」「それで所得を倍増する農業者が出来あがる、加えて、企業も参入し、そうした地域と農業を作ってくれればいい」。極端に言うとこういう所へ来ているのだと思います。


 これは許せません。何故か。家族経営や地域や日本を壊すからです。


 本当に「どうするか」、真剣に考えなければなりません。JAは、引き続き、農業者の組織として地域で存在する以上、こうした事態にどう対処するか、できることを詰めて、挑戦しなければなりません。もちろん、JA単独でなくてもいいと思います。連合会と一緒に何ができるのか、リスクは分散してきちんと取ってもらおうじゃないか、成長産業化支援機構も創ったのだから徹底的に働いてもらおうじゃないか。そうしたことが必要です。


 日本という国は大きく変わろうとしています。約70年もの歴史を持ったJAを株式会社にしていいということが通ってしまう時代になっているのです。


 しかし、地域はそう簡単に変わりません。家族を中心とする人間のつながりも簡単には変わりません。知恵を出しましょう。挑戦しましょう。地域に生きるJAは簡単には壊されません。私もくじけずに頑張ります。