納得のいく決着にたどり着けなかった無念 | 山田としお オフィシャルブログ Powered by Ameba

納得のいく決着にたどり着けなかった無念

 私のぐずぐずした報告は、ともかく1年余り、一番の当事者としてJA改革問題に取り組んできながら、納得のいく決着にたどり着けなかったという歯がゆさ、後悔の念があるからです。「もっとこういう方法があったのではないのか」「あの時こうしておけばよかった」等々です。また、かつては農林部会長、今は部会長代理ではあるものの、少人数のインナー会議という形での党と政府との論議の場に参画させてもらえず、周辺でうろうろしてきたこともあるのでしょう。その分、参議院の農業・農協研究会の事務局長として、常時20~30人の参議院議員が出席した研究会の議論を大事にして、参議院としての取り組みで一定の歯止めをかけたいと考えていましたが、これも不発に終わりました。


 法律の規定をどうするか、配慮するとしている部分についてどう具体化するのかなど、まだまだ課題は残されています。党と政府で合意した内容については、「准組合員の利用規制導入の問題を先送りにできたので、よかったのではないのか」という評価も一方ではあるのですが、私が38年も務め、私の存在そのものであるJA全中を農協法の外に出して一般社団法人にされてしまったことに対する悲しみがあるということです。私の存在が否定されてしまったという思いです。安倍総理が「改革を断行した」とおっしゃればおっしゃるほど悲しくなります。そうはいっても、私は自民党の議員で、これからは大事な地方選挙も参議院選挙も控えていて、そうしたなかで鬱積した思いを述べようとしても、余計にぐずぐずしてしまいます。まさに、福岡での私の報告もそのぐずぐずの典型だったのでしょう。


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