今後も続く規制改革の攻撃
JAグループは、これから大きな課題を解決してゆかねばなりません。
一つは、新しいJA全中の仕事や体制をきちんと作り上げ
ねばならないことです。
二つは、分離するJA全国監査機構が、JAの監査法人と
して、きちんとJAから選ばれ、社会的にも評価
されるものに育て上げてゆくことです。
三つは、JA都道府県中央会の連合会への移行が着実
になされなければならないことです。
四つは、JA全農の株式会社化の選択や、准組合員の実
態調査も踏まえたあり方についての議論がまだ
まだ続きかねないことです。
五つは、規制改革会議は、これで攻撃を止めることはな
いのだと思います。規制改革会議の委員の構成
や各委員のこれまでの発言の内容からして、さら
に注文が増すと思います。なぜなら、在日米国商
工会議所等による、国のあり方を無視した平等性
の確保と、自由な競争で金融・保険を中心に利益
を求める主張は、止まないからです。
【自主改革の実践で、力強いJAをつくりあげよう】
それにしても、今回多くの議員がJA改革の議論に参加し、地域の実態を踏まえた意見を開陳していただきました。本当にありがたかったです。このことは、今後の議論や検討に大きな力になると思います。そして、今回、農業とJAに集中された岩盤規制打破の動きは、今後、同様な形で続くであろう医療や雇用等に関する論議につながっていくことでしょう。「他山の石」にしてほしいということです。そうしなければなりません。本日の、総理の施政方針演説は、これからの困難を予想させます。
もちろん、JAグループは、きちんと、そして早急に自己改革に取り組み、農業者と国民の支持を得てゆかねばなりません。全力で頑張りましょう。