新聞はなぜ生贄をつくりたがるのか | 山田としお オフィシャルブログ Powered by Ameba

新聞はなぜ生贄をつくりたがるのか

 8月9日の読売新聞は、JA全中の萬歳会長再任の報道の中で、JAグループによる改革論議が「あまりに遅い」と農水省の役人の言葉を引用し、かつ、総理も引き合いに出して、「首相はJA全中の抵抗など気にしていない。法改正でバッサリやる」と官邸の取り巻きの役人の言を仰々しく紹介しています。悪意を持って世論を誘導しようとしています。なぜ、地域におけるJAの役割や、きちんと改革を具体化しようとしているJAグループの取り組みを評価しないのか。よほど、生贄を作り上げたいらしい。


【JAは社会的責任と評価を実現しよう】


 もちろん、この困難に対して、JAは謙虚に、JAのこれまでの取り組みを根底から見直し、評価するところは評価し、反省し改めるべきところは改める。それを具体化する取り組みに全力を挙げる。これまで、本当に地域の担い手を作り上げる努力を行ってきたかどうか、水田フル活用に知恵を出してきたかどうか、有利な販売を工夫してきたかどうか、役職員のやる気を引き出す仕組みを推進してきたかどうか、職員の熱意や工夫を取り上げる努力をしてきたかどうか、これらの取り組みを検討する協議の場を常に作り上げてきたかどうか、全国に多くある学ぶべき事例を真摯に学んできたかどうか。一生懸命に人生をかけて取り組んできている組合長をはじめJA役職員はいっぱいいる。今こそ、この力を集めようではありませ
んか。


 山も川も農地も家々も動きません。それらを基盤として営農し、生活している農家も動けません。そこで知恵を出す取り組みを重ねようではありませんか。


 反省すべき点、改革すべき点はいっぱいあります。JAグループは、そしてJA中央会とJA全中は、農業者の経営の安定、地域の安定、美しい景観の維持、そして農業生産力の確保に向けて、社会的な責任を果たす組織として、きちんと評価される組織にしてゆこうではありませんか。