TPP、日米首脳会談に向けて危険な動き | 山田としお オフィシャルブログ Powered by Ameba

TPP、日米首脳会談に向けて危険な動き


【TPPが交渉の俎上に】


 TPPに関する日米協議が、今、大変なところへ来ていると見ていいのだと思います。というのは、4月23日からのオバマ大統領の国賓としての訪日による日米首脳会談が迫っているからです。日米関係の背景には、68年経っても日本が敗戦国だという構図があるのかもしれません。直接的には、昨年12月末の安倍総理の靖国神社参拝以降、中国と韓国は、いたずらに日本を攻撃しています。中国とは尖閣諸島の問題、そして韓国とはいわゆる従軍慰安婦問題などがありましたが、ここぞとばかりに総理の靖国参拝を取り上げ、日本への攻撃は国内にとどまらず、諸外国へ行ってまでも宣伝しているありさまです。


 一方、オバマ大統領は、日本以上に経済財政問題を抱え、加えて、シリアやウクライナの問題に有効な手立てを打てていないことに対する米国内のオバマ批判もあって、11月の中間選挙では、上下院ともに与党民主党は野党共和党に負けるに違いないと言われています。まさに、オバマ大統領は、レームダック(何も仕事ができない状態)になりかねないと言われています。だからこそ、余計に、オバマ大統領が米国の成長戦略と雇用改善のために打ち出したTPPの成功を実現させたいということだと思います。3月末のオランダ核セキュリティ・サミットでのオバマ大統領との会談は、TPP交渉の推進が中心だったといいます。


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