私の生産調整のあり方に関する考え | 山田としお オフィシャルブログ Powered by Ameba

私の生産調整のあり方に関する考え

 私自身は、JA全中に入会後40年の仕事の大半は、生産調整のことでした。その上での私の考えは、要約すると以下の内容です。


[1]コメの需要減、引き続く過剰生産傾向等からして、必要な

 需要に沿った形でのコメの計画的な生産は何としても必要


[2]問題は、産業界やマスコミの主張は、計画生産を支える

 政策を準備しないまま、生産者の経営感度や自由な競争

 にゆだねとしていることである


[3]我が国における様々な地域の実態、多様な流通ルート、

 小規模農家から大規模経営という生産の実態の下では、

 一定の指標や、計画生産を担保する制度的な仕組みが

 無いと適切な計画生産は進まない


[4]その意味では、
  一つは、一定の計画生産の目標が必要である

  二つは、水田の総合的な利用を進める作物対策が不可

      欠である

  三つは、地域における水田総合的な利用を担う主体が

      必要であり、集落営農や個別法人経営等の主要

      な担い手が複合経営に取り組む対策が必要であ

      る

 四つは、豊作で過剰が生じ、価格の大きな低落が見込ま

      れたり、価格低下が生じた場合、それら過剰分を

      主食以外に仕向けるための誘導策や、国や民間

      による過剰米の隔離等の対策が不可欠である


 以上の対策が準備されない限り、計画生産は破たんします。

 まさに、これらについての効果的な仕組みが準備されなければならないのです。


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