政権政党たりえなかった民主党の3年間 | 山田としお オフィシャルブログ Powered by Ameba

政権政党たりえなかった民主党の3年間

 総選挙、自民党が大勝しました。原因は一杯ありますが、これから様々な分析が進むでしょう。


 私の印象だけを申し上げます。


 一つは、だいたい4年の任期の残り半年に迫っての解散は、どうしても与党の失政で、野党サイドから攻められて、どうにもならなくなって解散することになるのでしょう、前回の自民党麻生政権と同様です。今回も、民主党は離党続きで党の体制をなしていませんでした。


 二つは、野党として3年3カ月、地元で活動していた議員は、当然強い。それも反映しました。


 三つは、第三極という形で、国民意識の多様化の中で小政党が乱立しましたが、小選挙区制のもとで、得票率は少なくても得票数の第一党が当選する仕組みです。比例で救われると言っても、限度があります。


 四つは、民主党は政権交代後、代表は鳩山氏、菅氏、野田氏と続きましたが、それぞれが同じ党の代表かと疑いたくなるほど思想が違っていました。普天間、尖閣、大震災と原発事故、TPP、そして景気対策、財源問題など、これらの問題への党としての対処が稚拙でした。党のまとまりも欠いていました。政権交代のための選挙互助会的な党として、党の綱領もなく、右から左まで、そして議員が一堂に会して議論できる党本部もなく、議員会館や院内の定まらない机や椅子の配置の中で、移動していました。党として、議論をまとめる最低条件が整っていませんでした。そんな中で一部の特定の幹部のパフォーマンスだけが目立っていました。混乱するのは当たり前でした。


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