日本を壊してはならない
さて、9月8日の国会閉会後1カ月で、12県のJAを訪ねました。訪問の形は様々で、JAの理事会で挨拶させていただいたり、職員の皆さんに挨拶したり、関係の団体を回ったり、わざわざ国政報告の集まりを持っていただいたり、それぞれ忙しいなか、貴重な時間をいただきました。感謝、感謝です。
ところで、各地を訪問した際の話題は、衆議院総選挙は何時になるのかが一番でした。私は、社会保障と税の一体改革を3党で合意し、その時の約束が「近いうちに」ということだから、約束を守り、早急に解散し、そのうえで消費税アップの前提となる景気回復に全力で取り組むことが政治の常道であると申し上げています。
まして、今年度の予算執行の前提となる赤字国債発行のために必要な特例公債法案については、国民生活上も必要なことだから早急に仕上げることとし、そのためには、先の国会運営で、野党無視の与党単独上程で国会を混乱させ、問責決議を可決している経緯からしても、「信を問う」ことの時期を明示して、野党の了解を得る必要があります。
しかし、民主党は、選挙をすれば負けるということで、輿石幹事長を中心に臨時国会を開催せず、選挙を年明けに持っていく、果ては衆参同時選挙に持っていくことをねらっているようにもみえます。これでは国政は大混乱します。尖閣諸島問題や震災復興や原発依存の脱却問題など、重大問題を抱えているのに、国会審議も、必要な法案も、景気問題も、社会保障国民会議も、何も動かず、先送りすることになります。これでは日本は壊れてしまいます。
輿石さんは、小沢さんとつながっていて、小沢グループの意向を汲んで、選挙を遅らせようとしているのでしょう。小沢グループは、来年1月1日を過ぎないと政党助成金が支出されず、選挙が出来ないということもあるし、衆議院37名のうち、いわゆる小沢ガールズなど選挙区を持たない比例当選議員は、選挙区確定の準備も全くできていないということもあると聞きます。
「通年国会だ、それが国民から負託を受けた国会議員の義務だ」と叫んでいたのは民主党だったのではないのか。本当に言うこととやることが違う。バラバラの党です。これではこの国難は乗り切れません。
早く国民の信を問いましょう。