「国益に反するTPPは受け入れず」と言明 | 山田としお オフィシャルブログ Powered by Ameba

「国益に反するTPPは受け入れず」と言明

 10月4日、新総裁に就任した安倍さんに時間をいただいて、「新しい日本型資本主義を考える会」でまとめた「まっとうな日本を考える」提言を渡しました。


 世話人である山本順三先生(愛媛)、西田昌司先生(京都)、そして私の3人です。私から、取りまとめの経緯を、山本先生からは提言の狙い、西田先生から主要なポイントを説明しました。


 私は、TPP反対を言う時、TPPがどういう経済や社会をつくりあげることになるのか、しかし、それは受け入れられないので、我々が考える経済や社会、ひいてはどういう日本をつくろうとしているのかを示す必要がある。そのため、新しい日本型資本主義を考える会をつくることにしたこと、わが党の参議院議員の30余人が4カ月間、毎週一回、14回にわたり議論した成果であること、この提言を、これからの政策運営の基本にしてほしいと訴えました。


 総裁は、「みずほの国の資本主義」をつくりあげたいと常々言ってきていること、TPPについては、国益に反するものは到底受け入れられないこと、民主党はTPPについての交渉力も経験もなく、通常は、相手の要求に対して当方の考えを多様な形できちんとぶつけて、そのうえで交渉になるのかどうかを見極めてかかるが、民主党には全くそれが無くて、交渉参加を約束してしまうことになっている。これまでの米国との種々の難題に対しても、自民党ならこんな対応は絶対にしてこなかった、と言明されました。


 この点は、その日の午後に行われた総裁の記者会見でも同様におっしゃっており、安倍さんの持論であると同時に、我々との事前のやりとりも反映したのかもしれません。「まっとうな日本を考える」提言は、TPP問題だけでなく、デフレの克服や教育や雇用や医療や農林漁業だけでなく、憲法や政治体制など国づくり全般に渡るものなので、政策の根幹においてほしいと申し入れました。


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