民主党の輿石幹事長の党利党略 | 山田としお オフィシャルブログ Powered by Ameba

民主党の輿石幹事長の党利党略

 もともと、今選挙すれば民主党は大敗するとの危機感を持っている輿石幹事長は、このままでは、野田総理は、今国会において改めて自公と協議の上、ないしは先の党首間の約束通り2法案を通したうえで解散すると考えたのだと思います。同じ党内において野田総理と輿石幹事長の間にはそれだけ溝があるということですし、輿石幹事長は、選挙の体制が全く整っていない盟友の小沢さんとも話し合ったうえで、解散を先送りすることを画策したということです。民主党内もバラバラです。


 こうした状況のなかでは、問責決議を突き付けざるを得ません。野田政権のこんな体たらくでは、尖閣諸島や竹島問題で緊張している日中韓の外交問題にも対処できないからです。問責を可決するには、野党全員の賛成が必要であり、徹夜の野党間協議が続けられたようですが、少数野党は、自分達が先に出した問責理由を降ろさず、結局、自民党は問責理由で三党合意が批判されることを甘んじて受け入れ、問責を通すことを優先しました。公明党は、問責理由で三党合意を批判されるのは納得がゆかないということで採決時に退席しましたが、公明党が欠席しても賛成129票、反対91票で問責は可決されました。どうかこうした経緯を分かっていただきたいと思います。


 まさに政治は、民主党の輿石幹事長の動きに見られるように、党利党略のもとにあるということです。残念です。


→次ページに続きます。