【TPP交渉参加にのめり込む総理の二枚舌】-予算委員会で総理に迫る- | 山田としお オフィシャルブログ Powered by Ameba

【TPP交渉参加にのめり込む総理の二枚舌】-予算委員会で総理に迫る-

 柱の2つは、TPPの問題です。


 一つは、自動車の米国からの注文について、政権内ではほとんど内容が詰まっていないことが分かりました。


 二つは、わが国の輸出の基幹である自動車を中心とする膨大な貿易黒字を、これまで米国からの農産物輸入でカバーしてきたことを図表で示し、これ以上農業が犠牲になる形でカバーできないことを主張しました。とりわけ、木材の関税撤廃で外材の輸入が増大し、日本の山が荒れ放題になっており、農業をそうしてはいけないことを、改めてテレビを通して訴えることが出来たと思います。


 三つは、日中韓FTAについて、日中韓の産官学共同研究報告書は、WIN-WIN-WINでなければならないとまとめています。ところが野田総理は、日中韓FTAと、聖域なき関税撤廃を前提とするTPPの両方を進めるとして、論理が違うものの両方をやろうとしており、必ずこれは破たんする。総理は、オバマ大統領に対して、アジアの成長を取り込みたいのならばアジアの論理を受け入れるべきであって、形と内容が悪いTPP交渉には参加出来ないことを明確に主張すべきであると迫りました。


 四つは、総理が議長の国家戦略会議のフロンティア分科会で、TPPに参加し、貿易と投資の自由化をルールとすることを報告させています。総理は昨年11月に、「日本の伝統文化、美しい農村を断固として守り抜き、分厚い中間層によって支えられる安定した社会を実現する」としていたが、完全な二枚舌である。農業にいそしみ、地域・家族を守っている全国の農業青年は将来への不安を訴えている。総理は、TPPへの交渉参加を止めて、新しい経済連携方針を策定すべきだと主張しました。


 満を持して臨んだ予算委員会でしたが、果たしてきちんと訴えることが出来たのか、野田総理に方針を変えさせることができるのか、と考えると無力感を抱きますが、テレビを見ていただいた皆さんにはいささかでも訴えることが出来たかと思います。


 どうぞ、皆さん一緒に頑張りましょう。