【絶対にやらせてはいけない密約】 -危険で目が離せない日米首脳会談- | 山田としお オフィシャルブログ Powered by Ameba

【絶対にやらせてはいけない密約】 -危険で目が離せない日米首脳会談-

 総理が訪米し、今のところは、予算委員会の答弁で、総理は「国民的論議を行っている最中のTPP問題はテーマにしない」としていますが、沖縄の米軍再編問題、北朝鮮のテポドン失敗後の核実験問題、中国との尖閣諸島の問題等の安全保障問題に加えて、米国内ではオバマの貿易政策だと言われるくらいにオバマ大統領がこだわっているTPP問題ですから、大統領サイドから出かねません。日本側から言い出さなくても、大統領から切り出された時に野田総理はどう答えるのでしょうか。当然、日米間で実務的なやり取りがなされているはずです。ここで「今回は約束できないが、次回の5月18、19日のG8サミットでお会いした時に明らかにします」というぐらいの密約がなされるかもしれません。これは絶対にやらせてはいけません。


 24日の夕方5時に、超党派の議員集会の決議を官邸の藤村官房長官に届けました。加藤紘一先生も森山裕先生も都合がつかなかったので、私が自民党の代表として加わりました。私は、冒頭に、「まさか首脳会談で、総理は交渉参加を言い出さないのでしょうね」と念押ししました。官房長官は、「議論の最中である。私の方にも両論の陳情がある。皆さんの前に、商工会議所からTPP参加の要望があった。総理訪米までの1週間では煮詰められない状況であると認識している」と答えられましたが、商工会議所にとどまらず経団連も経済同友会も参加表明を働きかけているのでしょう。一体この国はどういう国なんだろうと思います。政権側がどんな考えでいるのかで方向が決まります。だからこそ、日米首脳会談は本当に危険です。