【TPP参加へ突入か、この国は一体どうしたのだ】 -中野剛志さんとのメール交換-2/5 | 山田としお オフィシャルブログ Powered by Ameba

【TPP参加へ突入か、この国は一体どうしたのだ】 -中野剛志さんとのメール交換-2/5

 ところで、日米首脳会談を終えて、TPP参加問題が意識的に取り扱われています。枝野経済産業大臣が、4カ国で先行したTPPの生みの親であるシンガポールのゴー・チョクトン前首相と会い、前首相から「いったん交渉に参加したうえで、離脱する手もある」と助言を受けたというもので、それ以来、枝野大臣は、「交渉に参加することと、TPPに参加することは別だ」と言い始めました。前原政調会長の日米首脳会談前の露払いといい、枝野大臣の踏み込み発言といい、皆一連の前原・野田・枝野グループの意を通じた画策です。


 これに日本経団連の米倉会長も、連合の古賀会長までもが呼応した動きをしています。TPPの正確な内容が不明なまま、ともかく米国から誘いがあるから、経済の低迷を克服するには貿易の促進だ、それを邪魔しているのは農業だ、という全く単純な論理で、何が何でもTPP参加だと合唱しています。「この国は一体どうしたのだ」と
言いたい。


 政府は関係閣僚会議を開催するとか、民主党は前原政調会長が「経済連携と農業再生に関するプロジェクトチーム」とする検討会議を開くよう指示しているらしいのです。否が応でも11月のAPEC総会を目指して論議は進められようとしています。