民主党が負けてよかった | 田母神俊雄オフィシャルブログ「志は高く、熱く燃える」Powered by Ameba

民主党が負けてよかった

参議院議員の選挙が終わった。民主党の過半数獲得を阻止できたのでとりあえずは良かったと思っている。もし民主党が過半数を制していたら民主党の暴走が始まり、我が国の国家解体に向かう流れが直ちに始まるところであった。売国三法案と言われる外国人に地方参政権を与える法案、選択的夫婦別姓法案、人権擁護に関する法案が成立してしまえば、日本が日本でなくなってしまう。民主党はマニュフェストに載せていないにも拘らず千葉景子法務大臣がこれらの成立に意欲を見せていた。彼女が今回落選したことも我が国にとっては幸運なことであったと思う。


いま我が国には、50万人を超える中国人が住んでいて、しかも、毎年1万人ずつ以上も増えているのである。外国人に地方参政権を与えれば、我が国の地方の市や町は簡単に中国人の町になってしまう。人口が3万や5万の町に中国人が大挙して住むようになれば、我が国の地方の町は次から次に中国人に乗っ取られてしまう。それに多くの日本人は、隣り近所に中国人がどんどん引っ越してきても平気であるほど寛容ではない。


はっきり言って治安もマナーも悪くなる。


もし、外国人の地方参政権法案が通れば、もっと多くの中国人が我が国にやって来るに違いない。日本の町か中国の町か判らないようになってからでは遅いのだ。


夫婦別姓法案も、我が国の家を無くしてしまうものだ。○○家という家が無くなり、日本国民は個人としてのみ生きることになる。日本人の道徳観は根底から崩れてしまう。我が国には、先祖崇拝の文化があり、「そんなことをしたら御先祖様に顔向けができない」という気持ちが、日本国民の道徳観を支えてきたのである。しかし、アメリカの占領下で家督相続制度が廃止された。それまでの我が国は、主として長男が親の全財産を受け継いで、責任を持って年老いた親の面倒を見ていた。本制度の廃止により、我が国の家族制度は相当壊されたのである。


いま話題になっている年金問題だって、家督相続制度が存在すれば起きなかったかもしれない。今回、更に夫婦別姓法案が通れば、我が国の家族制度は完全に崩壊してしまう。田中さんの奥さんが佐藤さんで佐藤さんの奥さんが斉藤さんだとか言ったらそれは漫画である。墓石はどこの家のものか判らなくなってしまう。大体、夫婦別姓でなくては困るという日本人は一体誰なのか。日本の多くの女性は結婚をしたら愛する夫の姓を名のれることに喜びを感ずるのではないか。(うちのカミさんだって、最初は喜んでいた)


人権擁護に関する法案も極めて危険である。善良な日本国民の発言の自由が奪われ、日本をぶち壊そうとする人たちの横暴を許すことになる。いまの我が国ほど、人権が守られている国はないのではないか。犯罪者の人権だって不必要なほどに守られる。麻原彰晃がまだ生きているというのも驚きである。いま人権が守られなくて困っている善良な日本国民などいない。困っているのは我が国に対して悪さを働こうとする人たち、我が国をぶち壊そうとしている人たちだけだ。善良な日本国民の人権が冒され、我が国をぶち壊そうとする人たちの人権が守られることになる法案など、真っ平ごめんである。


今回の民主党の敗退により、これら売国三法案が成立する可能性は遠のいたように見える。しかし、油断は出来ない。我が国には、我が国をぶち壊そうとする政治家がかなり多くいる。これらの人たちが、いつ息を吹き返してくるかわからない。「改革」ばかりを口走る政治家も要注意だ。改革という名の日本ぶち壊しをやろうとしている。彼らは「改革」と言わないと落ち着かないのだ。改革症候群という名の病を患っているようだ。


しかし、本当は伝統や文化の中に国民が幸福になる知恵がいっぱい含まれている。一時の都合だけで長い間やってきたことをぶち壊すべきではないのだ。イギリスやフランスなどは、このようなスタンスであると聞いているが、我が国ばかりが何でもかんでも日本的なやり方をぶち壊そうとしている。改革の結果、我が国は世界の経済戦争にも破れ、この20年間GDPが全く延びないという状態が続いている。世界のGDPは、この間2倍になっており主要国はみんなGDPを伸ばしているのだ。小選挙区制もニ大政党制も本当に正しいのだろうか。官僚を叩いて政治主導ということが本当に正しいのだろうか。




我が国の政治家にも、もうそろそろ正気を取り戻してもらわなければならない。