わたしを通り抜けたひとたち……

 

って

恋愛遍歴の暴露じゃなく

本のことです本

本の作家や登場人物たちのこと

 

学生時代

「名作です。お読みなさい」と

文科省やら教育機関などから

推薦されてきたあまたの文学作品

 

読まずに素通りしたものもあれば

(そのほうが断然多い)

読んではみたが

ほとんど覚えちゃいないもの

 

名作は

学生時代のわたしにとって

推薦図書の位置づけで

 

品行方正なお子様に

教育しようと目論んだ

大人のたくらみの手段に

用いられる道具みたいなもの

 

面白くもおかしくもない( 一一)もやもや

 

なんて

思春期の反抗的態度丸出しの

幼稚さで切って捨てたまま

半世紀が過ぎていたのですが

 

この本を手にし

還暦過ぎの今になって

世界文学

断然読んでみたくなりました!(^^)!

 

 

 

津村記久子さん著

「やりなおし世界文学」は

古今東西92作品の

名作と名高い世界文学を

著者の視点と解釈で作品の

あらすじと登場人物、作者を

解説、紹介したものです

 

とにかく

ユーモラスな表現をちりばめ

語られる登場人物像が面白い!!

 

こんな風に作品を紹介する書評を

今まで目にしたことがありません目

 

学生時代の友人の中でも

熱狂的な文学女子もいましたが

 

彼女たちは

太宰治とか泉鏡花など

特定の作家が創り出す

世界観に心酔し

その作家の小説を

ひたすら追いかけていく

というのが定型スタイル

 

津村記久子さんのような

表現と知識で多角的に

あらゆるジャンルの

作品を網羅し語った者は

ひとりもおりませんでした

 

でも

津村女史のこの語り口

どこかあの頃の

そうびっくりマーク

学生時代のノリを

思い起こさせるのですメラメラ

 

思い当たりました!!

 

友だち数人と

お気に入りの漫画について

あれこれと語り合う時のノリと

同じなんです

 

当時のわたしたちの間で

ダントツ人気があったのが

 

青池康子先生の

「イブの息子たち」や

「エロイカより愛をこめて」

 

武宮恵子先生の

「風と木の詩」

 

そして

近年、「翔んで埼玉」の映画化で

再び人気の再燃した

魔夜峰央先生の

「パタリロ!」

 

どれもこれも

今でいう

ボーイズラブ漫画の

はしりにあたるような作品キューン

 

描かれたシーンや

セリフなどを真似て

キャーキャーと騒ぐのは当たり前飛び出すハート

 

登場人物像について

あのシーンで

こやつの態度は

かっこいいとかヒドイとか

 

こんなハチャメチャな

漫画を生み出す作者は天才!

などと

快哉を叫び倒していたのですクラッカー拍手

 

そりゃあもう

ボルテージ上がりっぱなしの

興奮状態

あーだこーだと

言いたい放題

騒いでいましたサーチ

 

そう、ファン心理ってやつから

生じる「アツいもの」メラメラ

 

津村記久子さんのひも解く

「やりなおし世界文学」からも

このファン心理の

夢中で、ダイスキの

作品愛、熱気と熱意が

ビンビン感じられるのです

 

もちろん

津村記久子さん

ユーモラスな表現方法を

屈指しているだけで

わたしの学生時代のような

幼稚なレベルで解釈や分析を

しているわけではありません

 

ああ

なんでもいいから

紹介されていた作品

早く読んでみたい!!

 

ということで

とりあえず

バージニア・ウルフ著の

「灯台へ」を

AMAZONでポチリPC

 

 

読み始めたところです(^^♪

 

ちなみに

うちのダンナが

学生時代に虜になった

古典作品といえば

 

落語!!

 

自ら落語同好会を立ち上げ

同士を集めに駆けずり回り

 

何度も拝み倒して

落語好きの先生に

顧問となってもらったほど

 

どちらかといえば

照れ屋であり

決して目立ちたがり屋さんでは

ないのですが

 

文化祭では率先して

舞台に立ち

大勢の聴衆の前で

落語を披露したと

いうのだから

驚き(゜o゜)!

 

得意だったのは

なんと「芝浜」

貧乏長屋に住まう

江戸っ子夫婦の人情味と

夫婦愛あふれる噺

 

おませで

夢中に突っ走る

まさに青春びっくりマーク

謳歌した高校生でしたハート

 

現在は

韓流ドラマと

中国歴史ドラマを

こよなく愛する

車いすに住まう(?)

好々爺ですおじいちゃん愛飛び出すハート