昨日はわたしの懐かし飯
「クリームシチューにコーンこれでも足りないか」を作りました
わたしの母
子だくさんの大家族ということもあってか
お気に召した料理があると
巨大なアルマイト鍋を持ち出し
その鍋いっぱいに
とにかく、これでもかというほど大量に作るのです(^-^;
そのため、一回の食事では食べきれず
2日以上、それこそ朝・昼・晩のおかずに
デジャブかと思われるほど同じおかずが
食卓に並ぶことがよくありました
さすがに2日目の晩ごはんには
もはやおなじみとなったおかずが食卓に並ぶと
だれもがもう飽き飽きして手をつけなくなり
結局は結構な量が廃棄処分になってしまうことも
しばしば(~_~メ)
母のこのおかず大量作りは
子供心にもさすがにもったいなく思え
母にいっぱしに注意したことも何度かありました
そのたび、母もしおらしく反省をしてみせるのですが
結局、大量作りをやめることはありませんでした(-_-)/~~~ピシー!ピシー!
「クリームシチューにコーンこれでも足りないか」は
にんじん・じゃがいも・たまねぎと肉(母の場合豚こま)の
材料の他、粒コーン缶大のを5~6缶とクリームコーン缶を2~3缶
加えただけのものですが、コーンのおかげで甘みが感じられ
わたしをはじめ子供には大好評とはなったおかずのひとつです(^_^)v
このシチューでの母のこだわりは
コーン缶は「アヲハタ」ブランドを使うということ
それ以外はご法度でした
ある時
このシチューを作るにあたり
「アヲハタ」のコーン缶を買ってくるようにと
お使いを頼まれたことがあります
スーパーに行くと
アヲハタ以外のブランドのコーン缶がいくつか
しかもそちらのほうがアヲハタよりもずっとお安い
親の懐具合がかんばしくないことを子供心に案じていた
わたしは、母の言いつけを無視し
安い方のコーン缶を買って帰ったのですが
このコーン缶を見て
がっかりした母は「アヲハタじゃなきゃダメなのよ」と
ブツブツ独り言のように何度もつぶやいていましたが
それでもその缶を使い
いつものようにシチューを作ってくれたのですが
おいしくない
あのシチューは「アヲハタ」で
おいしいが成り立っていたことを
初めて知ったのでした
この時、母がなぜ食べるものを大量に作ってしまうのか
理由を話してくれました
それは
子供の頃、ひもじかったから(;_:)
貧乏な農家のうえ、戦時中で食べ物が
ろくに手に入れられなかったのだそうです(..)
まさに飢餓状態だったのでしょう
恵まれた時代の子供のわたしだって
ちょっとおなかを空かせたら
気持ちも、体もしょぼしょぼとしぼむ
すぐにおなかが満たされますが
そんな空腹の時のさびしいような感覚は
何度か経験しています
それが
ずっと腹を空かしている
一体どれだけ悲しくてつらいことだろう
子供心にもとても恐ろしいことだと
強く感じたことを覚えています(T_T)
さて話を戻して
今回このシチューを作るにあたっては
この「アヲハタ」のコーン缶はマスト
しかし、見つかりません
いくつものスーパーを渡り歩き
探したのですが、どこにもないのです
もう「アヲハタ」ブランドそのものが
消滅しているのでしょうか
しかたなく、あの時のように
それ以外のコーン缶で作成( ̄ー ̄)
子供の頃はこのシチューにご飯を投入して食べていました
残念ながら
コンビーフ缶同様
素材勝負がかなわず
懐かしい味の再現には
至りませんした(^-^;
でも
食べられる幸せを大いに感じながら
おいしくいただきましたよ(*^-^*)
散歩で見つけた道ばたに咲いていた小さな花 春が待ち遠しい