今朝の冷え込みはさほどではないようですが

日中はこのまま気温上がらず、また真冬に逆戻り(ー_ー)!!

しばらくこの真冬が続くようで、わたしの装い(?)も

BACK TO オールユニクロとあいなりました(^.^)

 

現在、白尾悠さん著の「サード・キッチン」の読書進行中です本

アメリカの大学に留学した日本人女性が主人公の物語ですが

ちょっと読み進めただけで、80年代に経験した

わたしの恥ずかしい過去と共に、アメリカの味が思い出されました

 

20代後半、仕事を辞めアメリカルイジアナ州バトンルージュにある

大学の語学教室にほんの短期間ですが通ったことがあります

 

当初、アメリカと英語のブームみたいのがあって、語学留学を斡旋する

代理店もたくさんあったように覚えています

 

改めて振り返ればあの時は一大決心のつもりでしたが、

流行にまんまと踊らされたとしかいいようがありません

サード・キッチンの主人公とはまるっきり違い

わたしのは物見遊山気分とほぼ変わらず、ツメもワキも甘いままでした(;^ω^)

 

ここを選んだのは他の地域に比べて滞在費・授業料が

比較的安かったためで、特にアメリカ南部地域に興味や魅力を感じての

ことではありませんでした

 

実際、あちらでの生活はアメリカ人ではなく

もう長いことこの大学で勉強をしている日本人留学生の

男性が、わたしのような短期語学留学でやってきた日本人たちを

なにかと世話をし、生活上のアドバイスをしてくれました(^.^)

 

ある日、その男性から

「特別なごちそうがふるまわれる」と声をかけられ出かけていくと

教会が主催する野外パーティでした

いくつも 並べられた長テーブルには赤と白のチェック柄の

ビニールクロスがかけられているだけ

何も用意されていません目

ただ、一角ではいくつかの大きな寸胴鍋が湯気をあげていました

 

主催者に促され、席に着くと、わたしの目の前には老婦人

うさんくさそうな目で一瞥され、気持ちがみるみるしぼみもやもやガーン

食欲も失せ、早くアパートに戻りたくなりましたダッシュ

 

ほどなく、かけ声とともに男性が寸胴鍋から長い柄のついた

大きなざるからすくいあげたなにかを、テーブルに運んでくると

いきなりその中身をぶちまけたのです!!

スパイシーないい匂いと共に正体をあらわしたのは

サフランで黄色く染まったアメリカザリガニとジャガイモの山!

これって、食べもの!?と、おののきました

だって、アメリカザリガニって

春の田んぼの中にうようよといた姿しか知りません(゜o゜)

 

躊躇していると、目の前の老婦人がすでに食べ始めています

手づかみで、わっしわっしとまるで早食い競争のように

その一心不乱な様子をみて、こりゃ食うしか選択の余地なしとタラー

半ばやけくそで口にすると……

おいしいんですハートラブラブ!

いつの間にかわたしも、早食い競争の参加者になっていました(;^ω^)

 

その様子をチラ見していた老婦人

俄然、早食いスピードを上げてきましたダッシュ

その様子にわたしもつられ……

いつの間にやらお互いライバル心むき出しの早食いで

みるみるザリガニの殻の山を作り上げていました!!

 

パーティの終わり、例の老婦人がわたしに近づいてきました

何かお小言でも言われるのかと、一瞬身を固くしたのですが

さっきとは一変したにこやかな顔で「うまかったかい?」とひとこと

うなずくと、彼女も満足したように大きく何度もうなずきかえし

杖を突きながら席を離れていきましたキューン

 

ルイジアナ州には独特の料理があります

サフランやタバスコなどスパイスを使った「ケイジャン」と

トマトを使った田舎料理の「クレオール」

 

このザリガニ料理はケイジャン

他に近くのレストランで、ジャンバラヤやガンボなど

代表的なケイジャン料理も堪能しましたが

どれも絶品においしいものでした飛び出すハート

これまで知っていたジャンクフードのアメリカの味とは全く違う

アメリカの多民族性と歴史を感じさせてくれた料理たちです

 

とりわけアメリカザリガニびっくりマーク

わたしの20代の黒歴史を思い出させる恥ずかしい存在なだけでなく

当時流行していた80年代の音楽と共に、わたしの中のアメリカを

象徴するキラ星としても輝き続けています星