私のサイト「パパの悩み相談横丁」に寄せられる相談メールの大半は下記の3つに分類できます。
1 育児ストレスを抱える妻からの八つ当たりに耐えられない
2 子どもに対する接し方について、夫婦で意見が分かれてしまう
3 自分では結構子育てしているつもりなのに、認めてもらえない
ほとんどが、夫婦関係の悩みなんですね。
今回は「自分では結構子育てしているつもりなのに、やってもやっても認められない」という悩みをおもちのパパたちへのヒントをご紹介したいと思います。
もちろん育児や家事は奥さんに認めてもらうためにやるものではありません。
でも、がんばるからには誰かに認めてもらいたくなるのが人の性。
仕事のがんばりは外でいろんな人に認めてもらえますが、家のことは奥さんしか認めてくれる人がいませんからね。
さて、最初に疑うべき可能性としては、「自分がイタメンではないか」ということです。
「イタメン」とは、育児や家事をしているつもりで胸を張っているんだけど、実はごく一部しかできていないことに気づいていなかったり、にわか知識を振り回しママの育児を評論してしまったり、「イクメン」に余計な「汚点」がついている状態。
それでは、いくらやってもママから認めてもらえないのは当たり前でしょう。
思い当たる節があれば、改めましょう。
改めるといっても、いきなり全部をできるようにならなくていいんです。
全部できていないことに気づくことから始めればいいんです。
それでも、やってもやっても認められない場合、全く別の視点で、考えてみる必要があります。
そのままの状態では、育児も家事も完璧にこなしたところで、きっと奥さんは認めてくれません。
何をするか以前に、ボタンの掛け違いが起きているのです。
ある雑誌でママたちにアンケートをとりました。
「あなたの旦那はイクメンですか?」と。
するとほぼ半分が「イクメンです」、もう半分が「イクメンではありません」と回答しました。
次に、「結婚したときが100点満点だとして、現在あなたは旦那さんのことを何点くらい愛していますか?」と聞きました。
すると面白い結果が出ました。
「自分の旦那はイクメンである」と答えたママたちが、旦那につけた愛情の点数は平均で約82点でした。
しかし、「自分の旦那はイクメンではない」と答えたママ達の平均点は約50点でした。
実際に旦那がどこまで育児や家事をやっているかということについては、両者の間に明確な差はありません。
つまり、「愛されているパパほど、認められやすい」ということです。
つまり、「やってもやっても認められない」パパがすべきことは、「もっと育児や家事をがんばる」ことではなく、「もっと愛される」ことなのです。
例えば、自分が落としたハンカチを、大好きな人が拾ってくれたら、「なんて優しい人なんだろう」ととってもうれしくなりますよね。
どうでもいいと思っている人が拾ってくれても、「あ、どうも」で終わってしまいます。
人の行動に対する評価は、物理的に何をしたかではなく、行動した人と評価する人の関係性に大きく影響されるわけです。
同じように、「愛されパパ」はおむつ替えを1回しただけでも、すごく感謝されますけど、「愛されてないパパ」はおむつを5回変えても、「あたりまえ」と思われてしまったりするわけです。
「やってもやっても認められない」と不満を感じているなら、明日から「愛される夫」を目指してみましょう。
どうすれば「愛される」か。
突然バラの花をプレゼントするのもいいですけど、その前に、もっと基本的なところを押さえておきましょう。
誰だって自分を理解してくれていると人に好意を感じます。
最初に、「がんばるからには誰かに認めてもらいたくなるのが人の性」と書きましたが、それはママたちだって同じです。
毎日子どもの世話に追われるママたちのことを認めてあげられるのは、パパしかいません。
ママのがんばりを認めて、「ありがとう」という言葉や行動に出して称えてあげること。
それが、自分が「愛される」ための第一歩になるはずです。