彩とり @足立区 〜「特選塩つけ麺」 | としくんの「ぶらぶラーメン日記」

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彩とり

足立区(西新井)


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【メニュー】特選塩つけ麺
【価格】1350円(特選分350円含む)

[訪問時期] 2023年8月中旬(平日) 昼
[注文方法] 券売機にて
[スープ] 鶏+魚介/清湯
[味] 塩
[麺] 平打ち中太麺(200g強位)※昆布水入り
[トッピング] (麺)豚チャーシュー2種、鶏チャーシュー、小松菜、味玉、柚子胡椒、(汁)豚チャーシュー、肉ワンタン、海老ワンタン、穂先メンマ、ネギ
[卓上] ミックスペッパー



お盆休み中の平日、「しおの風」ご出身のお店を初訪問。
11時10分着で先客4名、すぐに2名と中々盛況だ。



この日の狙いは塩つけ麺一択。
店頭メニューには「昆布水つけ麺(塩)」、券売機では「塩つけ麺」と表記マチマチなのだが、タイトルは先行レポに倣って後者を採用した。




店内モニターではAmelie Lensのビデオがかなりの音量で流れ、慣れるまで煩わしい。
必然的にワンオペ店主さんの声も大きくなるので、最初はちょっと威圧的に聞こえてしまった。
11時半頃に女性スタッフが出勤すると、店主さんの表情も柔和になり、店内が一気に明るくなる。
この女性の雰囲気素晴らしいね。




調理の手数が多い上に丁寧だから、提供までにそれなりの時間がかかる。
後客には「お時間かなりいただきますけど大丈夫ですか?」との確認が入っていた。
着席から15分強でご対麺。
麺皿の盛り付けを見れば、店主さんの丁寧な仕事ぶりが一発で分かる。




■ 麺と昆布水
先ずは麺を浸す昆布水から。
ドゥルンとかなり粘度高く、薄い塩味がつけられ、がごめの円やかな風味を後押ししている。



は京都・棣鄂謹製(テイガク)製の平打ち太めなストレート。
まとった昆布水の粘り気で、皆さん仰るようにエコ箸で摘まみ上げるのに結構苦労する(笑)
ニュルッと口に滑り込み、強めのコシと弾力、一転ムッチモチ。
薄塩味の昆布水との風味の共演も見事と言うほかない。
テイガク麺をつけ麵で味わってみたいというのが、今日のそもそもの目的だったのだが、のっけから期待に応えてくれた。




つけ汁鶏メインに魚介も存在感があり、両者の旨味がハイレベルでバランスする清湯塩。
オーソドックスタイプでありながら、お手本のような仕上げではないだろうか。
序盤はやや強めな塩気も、昆布水とのマリアージュで円やかさを増していく。
麺の風味が上品に加わった味わいがまた素晴らしい。




麺上には豚2種と鶏ムネ肉、計3枚の低温調理チャーシュー。
調理は何れも秀逸で、特に豚ロースは超上質なハムのような食感と旨味で美味しい。
このチャーシューたちはむやみに汁に浸さず、柚子胡椒をチョンと付けたりして味わった。




もちろん柚子胡椒は麺のお供にもなる。
味玉も卵黄の旨味濃密な逸品で、店内にマキシマムこいたまごの箱が有ったので、それをお使いなのだろう。



汁中の具もかなりのレベル。
特に2枚のバラ肉吊るし焼きチャーシューには確りと炭香が載り、今回のチャーシューで最も好みだった。




更に肉・海老2種類のワンタン。
肉ミンチはオイスターソースで味付けされ、海老は粗刻みでプリップリの食感を楽しめる。


シナシャク食感のぶっとい穂先メンマも中々の存在感。



麺を食べ終わる頃には、つけ汁は半ば昆布水割りされているような状態。
暫しそのまま味わい、ラストはポット提供のスープ割りで、爽やかな煮干しを感じながらフィニッシュした。




■ 感想など
文句なしのテイガク麺、お手本のようなつけ汁と昆布水の協奏、丹念に仕込まれた具の数々。
昆布水つけ麺の名店たちと遜色ない逸品です。
特選がお値打ちですね。
ピーク時には時間に余裕をもって訪問されることをお勧めします。
いずれらーめんもいただきに上がります。

ご馳走様でした。