中華そば 山下 @新宿区 〜「味玉煮干中華そば」 | としくんの「ぶらぶラーメン日記」

としくんの「ぶらぶラーメン日記」

ラーメンブログのみ公開中です。

中華そば 山下
新宿区(四ツ谷)


ラーメンデータベースへ


【メニュー】味玉煮干中華そば
【価格】850円(味玉分100円含む)

[訪問時期] 2022年5月下旬(平日) 昼
[注文方法] 券売機にて
[スープ] 煮干/清湯
[味] 醤油
[麺] 中サイズ麺(170g位)
[トッピング] チャーシュー、ほうれん草、ナルト、ネギ、味玉、(別)おろし生姜
[卓上] ブラックペッパー、一味



人形町から移転、四ツ谷で間借り営業を始めたお店。
事情は単純ではない。
創業店主が引退を表明、現店主が直接指導を受けながらレシピ含めて事業承継し、今般四谷の間借り店舗で営業を再開させたようだ。
「しんちゃん」という焼き肉・ホルモン店の間借りで、真っ白なタペストリーと「人形町山下」の暖簾で体裁を整え、TRYラーメン大賞入賞との看板でアピール。




店内に入るとタッチパネル式の券売機があり、しかもラーメン営業専用で、間借り営業らしからぬ装備にちょっと驚く。
鶏豚白湯+煮干の「濃厚煮干そば」と、動物系オフの「煮干中華そば」の2本立てメニューから、後者を味玉付きで食べてみることにした。




因みに店外設置のチラシを取って提示すると(インスタ写真でも良いらしい)、ランチタイムは味玉がサービスになるらしいが、この時は気付かなかった💦 



正午ちょい前で先客6名。
仕切りの置かれたテーブル席オンリーで、4名用を一人で使わせていただく。



厨房の様子が全く見えない席だったが、肉を炙るようなナイススメルが漂ってきて思わず深呼吸。
5分も経たないうちに、女性スタッフからおろし生姜の小皿と共に着丼となった。




■ スープ
メニュー案内によれば、出汁素材は数種類の煮干と昆布・干椎茸で、煮干香味油も使っている。



じんわり寄せる煮干群から、香ばしくシャープな旨味が一歩前に出て主張して来る。
紛れもなくアゴ煮干だね。
創業店主は竹ノ塚にあった「焼きアゴ煮干しラーメン きち」のご出身と聞くが、やはり焼きアゴをフィーチャーしたレシピを残されたようだ。
微甘なカエシを合わせた全体感は、スタンダードな煮干より山形の酒田あたりに近いイメージで、ちょっと素朴に感じるけど私は結構好き。
別添えの生姜は、加えるとバランスが崩れそうな気もして、終盤残ったスープに溶かして味変するにとどめた。




■ 麺
中細以上、中太未満の多加水ストレート麺。
人形町時代は自家製麺だったようだが、今はどうなのか。
最近煮干スープに多加水麺の組み合わせが増えて来たが、中でもこの麺はツルシコモッチリ食感のクラシカルなタイプ。
それが自然とスープに馴染んでいるし、以前の「きち」を思い出させてくれる。




■ トッピング
私からは見えなかったが、2枚のバラチャーシューは直前に七輪で炙ってあるとか。
肉厚で香ばしく、余分な脂が落ちてすっきりした肉の旨味が口いっぱいに広がる優れもの。




ほうれん草やネギとの食べ合わせも実に良い。
ガングロ味玉は半分茹で玉子化していたけど、味わいは悪くなかった。



■ 感想など
焼きアゴ率いるじんわり煮干群に、意表を突くような多加水麺。
「きち」の流れを汲む一杯を堪能しました。
ラーメンを食べ終わる頃にはテーブル席が全て埋まり、相席案内(仕切り付き)が始まっていました。
事業承継がうまく行きますように。
プラス20円で煮干香味油から背脂に変更、なんてオプションもオススメのようなので、次回はそれを試してみたいです。

㊗️移転再オープン㊗️
ご馳走様でした。