麺処 まるよし商店
練馬区(桜台)
【注文】 みそたんめん+ワンタン3個
【価格】 920円+100円
[訪問時期] 2016年9月中旬(休日) 昼
[注文方法] 口頭注文、後会計
[出汁] 鶏豚/混濁清湯
[味] 味噌
[麺] 平打ち縮れ太麺(150g位)
[具] 炒め肉野菜、わんたん、刻み葱、辛味噌、擦りゴマ
麺友さんと満を持して早稲田の行列店に出陣するが臨休に沈み、策に溺れた我々は急きょ桜台へ。
それでも10時半着でPPを確保、定刻少し前の事前オーダーを経て5分強遅れで開店となった。
その時点でのシャッターズは約15名。
オーダーは未食だった「みそ」にワンタン3個、麺は太麺・細麺から前者を選択。
奥のテーブル脇に飾られた懐かしいレコードジャケットに盛り上がってるところに、何とも香ばしい丼が登場する。
■ 具
ボリューム感タップリの炒め肉野菜が中心で、シャキッと新鮮な食感を保ちつつ、スープに馴染んだクタ感が絶妙だ。
キャベツ中心にもやし、人参、ニラ、木耳、豚バラ、ダイス状の肩ロース、干しエビ、鮭トバあたり。
特筆すべきは干しエビ、鮭トバが炒め煮スープに落とす魚介感。
更に、炒めの仕上げに念入りに振りかけられる背脂が、徐々にスープを濃厚に変化させていく点だろう。
炒め野菜の上には風味高い擦りゴマ、そして多めの刻み葱と辛味噌。
追加で頼んだワンタン3個はそれ自体もスープとの相性も良いものだが、見事にくっついて真価を発揮できていないのが残念だった。
■ スープ
適度な甘味を纏った円やかな味噌スープ。
鶏豚のしっかりした動物系をベースに、野菜の滋味や干しエビ・鮭トバの魚介感が複雑に重なって奥深い。
これは当店でしか味わえないカオスだ。
後半になると炒め野菜に振られた背脂がスープをまったり濃厚に振り、粗挽き胡椒のパンチも加わる。
しかし同時に野菜の水分が塩気を調節して重たさを感じさせず、最後までグイグイ飲み進めてしまう。
良く出来たものだと感心する。
■ 麺
選択した太麺は、丸大製麺製の平打ち太縮れ。
意図的にゴワゴワ感を抑えたような、やや軟らかめの茹で加減。
さりとてデロデロでもなく、若干のコシとモッチリ感がスープと絶妙にマッチする。
麺量は並で150gと聞いた覚えがあるが、全体のボリューム感と相俟って多めに感じる。
但し炒め肉野菜との食感のコントラストや濃厚に振れるスープの変化に加えて、卓上のニンニクをたっぷりとクラッシュしたり辛味噌を溶いたりとの展開が飽きを感じさせない。
■ 感想など
スープ、麺、具が見事にコラボした、当店ならではのみそたんめん。
かなりボリューミーな一杯だが、食べ始めると我を忘れる麻薬性がある。
息つく間もなく食べ進めて、気付けば完食間近のパターンだ。
次回は王道の塩味スープに、細麺を試してみようか。
ご馳走さまでした~