皮膚科の先生は、アメリカのFDA(食品医薬品局)の作成したアキュタン服用プログラムに沿って、

お薬を処方して下さいました。一つだけ悔やまれるのは、娘の精神面の健康状態をしっかりチェックしてくれなかった事。幼少期からあったパニック障害の事を伝えた時も、「鬱との併発でないのなら大丈夫」と軽く流されました。

 

過去10年の間に米国内では約2000件ものアキュタン訴訟が起こされています。重篤な副作用には希死念慮や自死企画だけでなく、クローン病や失明も含まれますが、ほとんどのケースが10代から20代の女性だそうです。スイスに本社を構える大製薬会社を相手取っての訴訟は難航していて、多くのケースはいまだに保留中との事。夫は弁護士さんにも会いましたが、夫婦で悩んだ末、訴訟は諦めました。

 

私がこの記事を書く理由の一つは、最近になって日本でも多くの美容外科や皮膚科がアキュタンを扱い始めたからです。

厚生省は認可していないので保険適用外の高額治療。妊娠中に服用すると、胎児の60%に奇形や神経障害が生じる恐ろしい劇薬です。日本の若い人達には、安易に服用しないで欲しい。もし使用する際は、主治医とよく相談して、精神面のケアを徹底してもらって下さい。

 

ここで娘の自死の原因をお伝えするもう一つの理由ですが、「自死」に対する偏見や誤解を少しでもなくしたいから。

社会に蔓延る偏見に、どれだけの自死遺族が傷ついているか知れません。アメリカでは、自死=病死との認識が定着しつつあります。「自死する人は弱い」とか「人生から逃げ出した」、などと決して言わないで下さい。皆んなこの世に生を受け、人生を精一杯生きた立派な愛すべき子供と大人達です。極度のストレスや精神疾患、ホルモン分泌、お薬や予防接種などが引き金となり不調をきたした脳から出る間違った指令に、心と身体が騙されるのが自死と、私はそう信じています。

 

それから自ら旅立った娘だけれど、彼女は光の国で自由に幸せにやっています。そしていつも私を見守り導いてくれる。

「死は終わりではないよ」と教えてくれたのも娘。自分に一体どんな使命があるのかまだはっきり分からないですけど、

残された人生は愛する娘と一緒の旅です。

 

長文を最後まで読んで下さり、どうもありがとうございました🌈