講義が60分を経過する頃、目に見えて学生たちの集中力がなくなってくる。
 そのときにちょっと雑談をするのだが、今日は比較的まじめなネタで脱線してみた。
 今回の2兆円規模になる生活支援交付金の件で。

 今12000円もらっても(たいていの学生たちはもう18歳を超えているので)何に使うのか。「家のために貢献していないので、お姉さんにとられる」ことが決まっている学生もいた。みんな、そんな降って湧いたようなお金のことなど全然ピンと来ない。
 それで、将来どんなことが保障されていれば安心か、と尋ねてみた。
 答えははっきり出てこない。
 しかたないので、大学卒の初任給がどれくらいのものか、手取り30万を超えるまでがいかに長いか、わたしの友人たちの話から聞かせてやった。一部上場企業の課長職で、40代になって年収1000万を超える人がちらほら出てくる。でもそれは恵まれたほんの一部の人のことだし、それだけ給料があっても、奥さんが専業主婦で子どもが2人くらい居れば、みんな生活は楽ではないと言うことも。
 比較してワーキング・プアにカテゴライズされる所得層との比較。月収にすればこれくらい。でもひとりで生活するにも地域によってはカツカツ。二人ならもう無理かもということも。

 少しはイメージができたかな。
 やっぱりこれだけ生活感漂う話をしないと、自分の将来なんて想像できないんだよね。