いろいろと話していると
だんだんとわかってくる。
すっかり忘れていたけど
昔から自分は「懐刀」という存在に憧れていた。
そう、戦国時代でいう「軍師」。
名将と言われた人たちには
常に優れた「軍師」「懐刀」がいた。
伊達政宗の片倉小十郎
武田信玄の山本勘助
そして、
上杉景勝の直江兼続
自分は今まで、どちらかというと将軍の役回りを
否が応でも要求されてきて
その期待に無理に応え続けようとしていたけれど
きっと自分の中でしっくりきていなかったんだと思う。
だからつらかった。
だから苦しかった。
でも、今回、与えられようとしている役回りは
まさに「懐刀」のような気がする。
憧れていたこの役は
自分にとっては未知の領域だから
もちろん大きな不安もあるけれど
一方では今までにない高揚感もあるような気もする。
大丈夫。
なんとかなる。
君には僕がついている。