乳製品の摂取量が多い男性は前立腺がんのリスクが高くなるという研究結果が複数報告されています。乳製品にはカルシウムや飽和脂肪酸が含まれており、これらが前立腺がんの発症リスクを高めたり、進行を早めたりする可能性があると考えられています。

 

たとえば、約2万人の中高年男性を追跡したコホート研究では、乳製品の摂取量が多い人は前立腺がんの発症率が高く、カルシウムの摂取量が1日150mg未満の人と比べて600mg以上摂取する人ではリスクが32%高くなるという結果が出ています。また、アイスラインド大学公衆衛生学のJohanna E. Torfadottir氏らは、思春期に牛乳を1日1回飲んでいた男性では、飲んでいなかった男性に比べて進行性前立腺がんになるリスクが3.2倍高いことを報告しています。