財テク時代は、1986年12月から1991年2月頃までの期間を指します。この時期は、個人や企業が土地や株式への投資を活発に行い、地価が高騰しました。1989年の大納会では日経平均株価が38,957円44銭を付けるなど、いわゆる「バブル景気」が到来しました

 

バブルとは「泡」という意味で、実態の価値以上の評価(泡の部分)が生じている経済状態のことです。具体的には、株、土地、建物、絵画、宝石など各種の資産価格が、投機目的で異常に上がり続け、その結果、それらの資産額が膨らみ、大きな評価益が発生しているかのように見える状況のことです。

1991年にバブルは崩壊し、日本経済は長期の経済停滞に陥りました。その後21世紀に入り、バブル崩壊後3回目の景気循環にして、ようやく本格的な景気回復を迎えました。